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そう聞く私に結奈は涼しい顔で一言。



「楽しいから?」



首をかしげて言う姿は可愛いんだけど……なにが楽しいのかわからない。



「あ、そういえばね一之瀬 彼方くん?」



「え? 彼方くんがどうかしたの??」



結奈から発せられた“一之瀬 彼方”の名前に反応してしまう。



さっきまでの疑問なんて吹き飛んで、頭の中は彼方くんだらけになってしまった。



単純だな……なんて思いつつ、結奈が口を開くのを待つ。



「それがね〜……あっ。

 やっぱなんでもない」



「え……?」



なんでもない……? 絶対ウソだ!



「結奈教えてよ〜!」



「あー、Aは聞かないほうがいいよっ!」



なんで私は聞かないほうがいいの?



それから放課後まで結奈に問い詰めても


「聞かないほうがいいよ」


の一点張り。放課後なにもなかったら聞けるのに!

・→←第5章 実行委員会



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作者名: x他1人 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年9月15日 16時

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