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「えっと、……」



いつまでも名前を呼ばないA。



「A?」



不思議に思って声をかけると、Aは申し訳なさそうな顔で話し始めた。



「名前……なんですか?」



「………」



え、なに。俺の名前覚えてないって?



ほかの教科の先生ならともかくさ、俺、お前の担任なんやけどなぁ……。



かなーりダメージ受けた。



「えと、ごめんなさい!

 あたし、名前とか覚えるのニガテで!
 だからっ、先生がキライとかじゃないんです!!」



必死に説明するA。



「別にええよ、かわいいから許す。

俺、千里っての。覚えといてな?」



「せ、千里……?」



ヤバっ。



上目使いで首ちょっと傾けて呼ぶとかさ……。



もう、マジでヤバくね? 天然でやるからコワいよな……。

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作者名: x他1人 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年9月15日 16時

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