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「な…何ですか?」

私は少し戸惑いながら
先生に聞いてみる。


すると、先生はジッと私を見つめ口角を上げ
ゆっくりとその唇を動かす。









「Aちゃんのエッ チ」







先生は小声で私に訴えた。




「・・・・・」


私の中でプチンと何かが弾ける音がした。






「こんのエ ロ教師ぃ!!!」


もう深夜とかどうでもよくなって、
私は先生に思いっきり怒鳴りつける。

でも、そんな私を見た先生は
一瞬唖然としてたけど
すぐに表情を緩め…


「ぶっ!!あはははっ!!」


大爆笑し始めた。


「最っ低!!」

私は思わず顔が紅潮してしまった。

それが怒りのせいなのか
恥ずかしさのせいなのか
わからなくて余計に熱を増す。


「Aちゃん、顔赤いよ?」


先生はそんな私の顔を
見逃さずにすかさずツッコム。

「・・・・・」


もう、口では勝てない気がしたので
とりあえず精一杯睨み上げてみた。


「何だよ?」


笑ったせいなのか先生の瞳が潤んでいて、
その瞳が私を見つめる。

もちろん意地悪な笑みで…。


「何か…がっかりです。」

「何が」


「だって…
 昨日は少し優しい人だなぁって思ってたのに、
 すっごい意地悪でがっかりしたって事です」


何か…
もうちょっと普通の隣人が居てほしかったな…。
右隣も左隣も。


「馬鹿だねぇ〜Aちゃんは。」


「は?」


結構まともな事を言った筈なのに、
何故か馬鹿呼ばわりされて
少しイラっとした私は無意識に怒り気味な声がでた。


「人生生きていくためには表面上で接する事も大切なんだよ。
 特に社会人はね。

 まぁ、要は表と裏をうまく使えって事〜

 これ大人の鉄則だよ」


「大人の鉄則?」

「そ。Aちゃんにはまだ早いかなぁ?」


むっ。

私の眉間に無意識に皺が寄る。

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作者名: x他1人 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年9月8日 19時

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