検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:26,162 hit

ページ17

結局、朝方になるまでウトウトはしていたけれどほとんど眠る事はできなくて、学校へ行かない訳にもいかないので時間通りにマンションを出た。

先生から、何か言ってくる事はなく、マンションを出る時に鉢合わせをする事もなかった。


当たり前の事だけれど、間違えられてキスをされた上に"大嫌い"宣言をしてしまった私は気まずくてしょうがない。

だから、顔を合わせないのは私にとって好都合だった。



とりあえず、学校では先生の事を忘れていつも通りに一日を過ごそう。

ちょうど、今日は水城先生の授業もないから安心して受けられる。

それに、睡眠不足の所為か体がダルい。

だから、席で静かに過ごそう…。



そう思って、席に着いたのに…





「Aちゃんっ!!!どうしたのっ!!?」




学校に着いて早々、嵐がやってきた。


「あき…」

私は、げんなりしながら目の前に居るあきを見つめた。


私に近づくなり大きな声で言葉を発するから頭がガンガンする。

流石にちょっとイラっとした。


「なんだか、あんまり顔色良くないよ?」


あきは、そのくりくりした大きな目で私の顔を覗きこむ。

その目は明らかに心配そうだったので、あきにイラっとしてしまった事をさり気なく心の中で謝っておいた。


「うん。ちょっと昨日あんまり眠れなかったんだ」


「あんまり無理しないようにね?」


私の事を気にしてくれているのが手に取るようにわかって、嬉しかったけれど、迷惑はかけられないので"うん"とだけ頷いて、他の事は何も喋らなかった。

・→←・



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (68 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
334人がお気に入り
設定タグ:歌い手 , まふまふ , センラ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆゆか x他1人 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年11月14日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。