感情 ページ43
「アカギさんっ…！」
アカギさんは縁側で月を眺めていた。
私が名前を呼ぶと、ゆっくり振り返る。
「…なんだ、意外と早かったじゃない」
アカギさんは優しく私に笑いかける。
「か、勝ったんです！私…っ、
あのっ、……ちゃんと……」
言葉が詰まる。
さっきまでの緊張が弾けるように無くなっていた。
「これでっ……アカギさんっ…
…行か、…なくって…いいんです！」
安堵からか、感情が抑えきれない。
目頭が熱くなる。
「私っ…頑張って……っ…」
ぼろぼろと、涙が溢れた。
「ごめんなさいっ……安心、しちゃって……」
「…あらら」
ふわりと引き寄せられ、温かく包み込まれた。
トントンと、心地よく背中を叩いてくれる。
嬉しさとか、恥ずかしさとかよりも
ただ、安心した。
アカギさんの鼓動は心地よかった。
暫くすると、嗚咽も収まり、涙も止まっていた。
「……落ち着いた？」
アカギさんから離れると、夜風が随分気持ちよかった。
「…す、すみません…」
ぐいと涙を拭う。
「アカギ、…それに高槻さんだったか」
石川さんが駆け寄る。
「あの話は破棄だ。
そこの嬢さんが勝ったからな…」
石川さんの後に、川田組長もついていた。
「見事じゃった…アカギほどの打ち回しではないものの…
その年であの腰の重い打ち回し…」
「……ありがとうございます」
兎にも角にも、勝ったのだ。
長かった。
勉強の休憩のつもりで外に出たのがこんな事態になるなんて思いもよらなかった。
時計を見ると、もうすでに１時半を過ぎていて、
街は闇に飲まれている。
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戦犯にわか(プロフ) - ハピネスゾンビさん» 天さんももっと活躍させたいんですよね…！（笑）研修旅行ネタもお楽しみに…！:-)続編もできたのでよろしければどうぞ！ (2016年3月30日 11時) (
レス) id: 26c8f236c5 (このIDを非表示/違反報告)
ハピネスゾンビ(プロフ) - 戦犯にわかさん» 天さんあかんｗｗｗそしてちらつく研修旅行に既にワクワク...！ (2016年3月30日 10時) (レス) id: 8aead49c71 (このIDを非表示/違反報告)
戦犯にわか(プロフ) - ハピネスゾンビさん» ひいい…嬉しいお言葉…！！これからもちょくちょくイラスト載せようと思います…！ひろにはこれから頑張ってもらいますね！もちろんカイジにも…(小声) (2016年3月30日 0時) (レス) id: 26c8f236c5 (このIDを非表示/違反報告)
ハピネスゾンビ(プロフ) - ひろゆきに期待が高まる...。そしてイラスト拝見しました、絵画かと思った...これは想像しやすくてありがたい...！！！ (2016年3月30日 0時) (レス) id: 8aead49c71 (このIDを非表示/違反報告)
ハピネスゾンビ(プロフ) - 戦犯にわかさん» ってことは両思いワンチャンですかね？！？！あああもう続きが気になってしょーがない！！戦犯さんとこの小説に感謝です... (2016年3月29日 12時) (レス) id: 8aead49c71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：戦犯にわか | 作成日時：2016年3月24日 3時
