組長 ページ34
「着いたぞ」
下ろされたその場所はまるでお屋敷。
後ろには数台、黒塗りの車が並んでいて、
「こちらです」
と、数人に案内される。
アカギさんは石川さんと少し会話をしながら黒服の男達に着いていく。
まだ高校生の私はただただ圧倒され、車のそばから動けなかった。
「…どうした？」
アカギさんが振り返る。
「来ないのか？」
「あ…いや……その、……待っときます…ここで…」
たじたじの私に近寄るアカギさん。
「なにズレたこと言ってやがる…
アンタがオレと一緒に居たいって言ったんだろ」
「う゛…」
「…こいよ」
圧倒的正論である。
なにも言い返せない私の腕をぐいと掴んだ。
それだけで私の顔は真っ赤になる。
こんな状況で、こんな反応。
私はどうかしてる…
絶望と恥ずかしさでいっぱいの中、
縁側のある一室に釣れてこられた。
「おお…アカギ！待っておったぞ…！」
「お久し振りです…川田組長」
そこはかとなく親しい挨拶をした後、「川田組長」の視線は私に移る。
「…石川、なんじゃ？この娘は」
石川さんはしどろもどろ事の説明をし、アカギさんに話をバトンタッチする。
「…まあ、ね…
いろいろあるんですよ、オレにも」
意外だった。
この手の質問、今までのアカギさんなら間違いなく
「コイツはオレに惚れてる」
と宣言していたのにも関わらず…
それでいい筈なのに、何故かもやもやしてしまう
アカギさんはそんな私の気配を感じとったのか…
ニヤリと笑う。
「言っちゃダメです……だったよな？」
意地の悪い人だ。
緊張しながらも、私は川田組長に話しかけた。
「私、「高槻A」と言います
アカギさんとはその…たまたま出会って…その、
知り合いというような感じでして、特別深い関係などではないです
私が無理言ってついてきたので…アカギさんや石川さんを責めないでください…」
「…ハッハッハ！なかなか肝の座った娘じゃの！
責めるつもりはない、アカギが連れと居るのはこれで二度目じゃしな。」
川田組長は広い心で私を受け入れてくれた。
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戦犯にわか(プロフ) - ハピネスゾンビさん» 天さんももっと活躍させたいんですよね…！（笑）研修旅行ネタもお楽しみに…！:-)続編もできたのでよろしければどうぞ！ (2016年3月30日 11時) (
レス) id: 26c8f236c5 (このIDを非表示/違反報告)
ハピネスゾンビ(プロフ) - 戦犯にわかさん» 天さんあかんｗｗｗそしてちらつく研修旅行に既にワクワク...！ (2016年3月30日 10時) (レス) id: 8aead49c71 (このIDを非表示/違反報告)
戦犯にわか(プロフ) - ハピネスゾンビさん» ひいい…嬉しいお言葉…！！これからもちょくちょくイラスト載せようと思います…！ひろにはこれから頑張ってもらいますね！もちろんカイジにも…(小声) (2016年3月30日 0時) (レス) id: 26c8f236c5 (このIDを非表示/違反報告)
ハピネスゾンビ(プロフ) - ひろゆきに期待が高まる...。そしてイラスト拝見しました、絵画かと思った...これは想像しやすくてありがたい...！！！ (2016年3月30日 0時) (レス) id: 8aead49c71 (このIDを非表示/違反報告)
ハピネスゾンビ(プロフ) - 戦犯にわかさん» ってことは両思いワンチャンですかね？！？！あああもう続きが気になってしょーがない！！戦犯さんとこの小説に感謝です... (2016年3月29日 12時) (レス) id: 8aead49c71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：戦犯にわか | 作成日時：2016年3月24日 3時
