帰路 ページ22
「……帰らなくていいのかよ」
「え？」
「時間」
アカギさんがそう言うと、サヤも思い出した様に
「あ…！！もう９時…！！」
「えっ！！？」
サヤも私も一人暮らしだが、これでも学生。
もうすぐ夏休みとはいえ、忙しい。
ひろくんも一緒に３人で雀荘を出ようとした時、
「あっ！」
「！？」「な、なに？」
私の声にひろくんとサヤが驚く。
「ご、ごめん！先に行ってていいよ！」
すっかり忘れていた。
アカギさんに会う本当の理由を。
壁に寄りかかって話している天さんとアカギさんに近づく。
「アカギさん、あの！」
「？」
私はカバンからあの夜借りたシャツを取り出した。
「これ、借りたままだったので…」
「……クク…アンタもお人好しだね」
そう笑うとゆっくり受け取った。
「あんまり人がいいとオレみたいなのにつけ込まれるよ」
「何いってるんですか、アカギさんこそお人好しですよ
見ず知らずの私に道案内もしてくれたし、自分のシャツまで貸してくれて、
さっきの勝負だって…」
「ほお〜……」
天は目を丸くしてアカギとAを交互に見返す。
「オレがお人好し…？
ククッ……ククク…
こりゃいいや…ククク…」
無邪気に笑うアカギさん。
「な、何がおかしいんですか！
変なこと言いました！？」
「嬢さん、アンタ本当にアカギに惚れてんのか…」
「な、なん…」
天さんの言葉を聞いて、アカギさんをチラリと見る。
不思議なオーラを身に纏う、綺麗な瞳と目が合う。
「…」
思わず顔が火照るのが分かった。
「と、とにかく…ありがとうございました！今までのことも、ちゃんとお礼言えてなかったので…」
それだけ言うと、私は耐えきれずに走り出した。
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戦犯にわか(プロフ) - ハピネスゾンビさん» 天さんももっと活躍させたいんですよね…！（笑）研修旅行ネタもお楽しみに…！:-)続編もできたのでよろしければどうぞ！ (2016年3月30日 11時) (
レス) id: 26c8f236c5 (このIDを非表示/違反報告)
ハピネスゾンビ(プロフ) - 戦犯にわかさん» 天さんあかんｗｗｗそしてちらつく研修旅行に既にワクワク...！ (2016年3月30日 10時) (レス) id: 8aead49c71 (このIDを非表示/違反報告)
戦犯にわか(プロフ) - ハピネスゾンビさん» ひいい…嬉しいお言葉…！！これからもちょくちょくイラスト載せようと思います…！ひろにはこれから頑張ってもらいますね！もちろんカイジにも…(小声) (2016年3月30日 0時) (レス) id: 26c8f236c5 (このIDを非表示/違反報告)
ハピネスゾンビ(プロフ) - ひろゆきに期待が高まる...。そしてイラスト拝見しました、絵画かと思った...これは想像しやすくてありがたい...！！！ (2016年3月30日 0時) (レス) id: 8aead49c71 (このIDを非表示/違反報告)
ハピネスゾンビ(プロフ) - 戦犯にわかさん» ってことは両思いワンチャンですかね？！？！あああもう続きが気になってしょーがない！！戦犯さんとこの小説に感謝です... (2016年3月29日 12時) (レス) id: 8aead49c71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：戦犯にわか | 作成日時：2016年3月24日 3時
