14 ページ19
昌文君 「よいか、ここから先はお主だけだ。
くれぐれも粗相のないようにな。」
漂のA将軍に会いたいという願いは、漂だけならという条件付きで認められた。
〜漂side〜
昌文君に言われて通されたのは大きな城の辺りが見渡せる屋上であった。
そして、そこには、あの日俺と信を助けてくださったあの方があの日と変わらず立っていた。
漂 「A将軍……」
A 「久しぶりだな……」
なんと、A将軍は俺のことを覚えていてくださっていた。
俺は自分が大王の身代わりになることと死ぬ前にA将軍の素性、そして素顔を知りたいと申し出た。
俺の覚悟が伝わったのだろうか。
A将軍は自分の素性を話してくださった。
思いもしなかった壮絶な過去。
やはり、この方は凄かった。
そして、A将軍は、仮面に手を伸ばし素顔を見せた。
そこには、驚くほど美しく気高い女性がいた。
まさに、戦乱の世に咲く美しき花のように……
A将軍に決して自分の素性を、自分の存在を人に話さないように口止めされ俺は城を後にした。
〜No side〜
漂が去ったあと、Aの元に3人の部下が近づいてきた。
白波 「A様、よろしかったのですか?
あの者に素性と素顔を明かされて。」
A 「あの者の目は死を受け入れている目だった。
死を覚悟した者の願いを私はむげにはできないよ、白波……」
光風 「A様……
あなた様はそれでよいのです。
A様の優しさに俺を含め、華蘭隊の者は救われたのですから。」
A 「私が戦に出なくなってからも華蘭隊のみんなは残ってくれてるわね……
本当に申し訳ないわ……」
月黎 「(私たちは、あなた様のそばに入れるだけでよいのですよ……
A様……)」
91人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
イルカ - mythosさん» ありがとうございます!更新諦めていたのでとっても嬉しいです。もう一度更新頑張ってみます!待っていてください。 (2021年4月26日 17時) (レス) id: 4dcbd5d17d (このIDを非表示/違反報告)
mythos(プロフ) - 凄く面白かったです!亀更新なのは残念ですが、再更新するの楽しみにしています! (2021年3月25日 22時) (レス) id: 908403f7fb (このIDを非表示/違反報告)
イルカ - ネネコさん» ありがとうございます!!更新がカメのように遅いですが頑張ります! (2020年11月15日 20時) (レス) id: 4dcbd5d17d (このIDを非表示/違反報告)
ネネコ(プロフ) - とても面白かったです。 (2020年11月14日 21時) (レス) id: 222afd864b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:イルカ | 作成日時:2020年10月24日 20時