戦乱の世に咲く姫

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ある日、信と漂が里典の家に帰ると、里典が笑顔で待っており、そのそばには、この前であった身なりの良い男がいた。

里典 「漂君、お帰り。
この方は昌文君と仰って、王宮に侍る大臣のお一人だよ。
漂君にお話があるそうだよ。」

昌文君 「漂よ、明日よりお前は王宮で働くのだ！」

突然の一言に、信と漂は驚きを隠せなかった。

漂は驚きながらも、あることを申し出た。

漂 「ならば、信も。
信も剣では私に負けません。」

しかし、昌文君の答えは「漂1人だけ」だった。

漂 「すいません。
少しだけ時間をください。」

昌文君 「いいだろう。
ただし、明日の朝までだ。」

そう言って、昌文君は戻っていった。



〜その夜〜

信 「漂、寝たか？」

漂 「いや、まだだ。」

信 「お前、どうするんだ。」

漂 「……断ろうと思う…………、
なんて言わないぞ。せっかくきたチャンスなんだ。
俺は行くぞ、信。
そして天下の大将軍になって、A将軍に会うんだ。」

信「あぁ、待っていろよ、漂。
俺もすぐにお前に追いついてやる。」

翌朝、漂は、昌文君に連れられ王宮へと向かった。

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