act.29 ページ30
隣の小部屋で待機してると伝えれば、舘様が一緒に行きたいと言い出した。
寂しがり屋じゃないって言ってませんでしたっけ!?
「ダメ、ですかね？」
しかもそのあざとさどこで学んだ!?
しょっぴーか阿部ちゃんかな!?
いや、そんなことよりこんな悲しい顔させてしまっている方が大問題だ。
『い、いえ、ダメじゃないですけど......。
狭いので、ゆっくりできないかもですが......』
「構いませんよ」
先程の悲しそうな顔と打って変わり、
満足そうな笑顔を見せる舘様。
さてはその顔に私が弱いとわかってやってるな!?
なんて言えず、そのまま二人で隣の小部屋に行くことになってしまった。
スタッフから預かった鍵で小部屋に入る。
「楽屋に似た感じの部屋なんですね」
『そうですね。
数が足りない時はここを使うこともあると言っていたので......』
部屋の電気をつけては、舘様をソファにどうぞと言うけど。
私が座るまで座る様子がないので、仕方なく座る。
それを見て、宮舘さんもようやく座ってくれた。
「あとこれ、メッセージで言っていたお詫びの品です」
そう言って舘様が渡してきたのは、オシャレな包装がされた洋菓子だ。
『気になさらなくてよかったのに......』
いかにも高そうな感じの雰囲気だし、忙しい中で買いに行くのも大変だろうに。
本当に申し訳がない。
「あの時、Aさん辛そうな顔をしていたので......。
女性にあんな顔させておいて、気にしないなんて出来ませんよ」
『お気遣いありがとうございます......』
優しく笑って気にしないなんて出来ないという。
きっと普通の女性なら、その優しさに甘えたくなってしまうんだろう。
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Beniimo0208(プロフ) - >みなみ様 コメント及びご指摘ありがとうございます。こちらの確認不足でしたので、修正させて頂きました。今後も見守っていただきますと嬉しく思います。 (2021年1月17日 15時) (
レス) id: 7085968988 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 続きが、気になります。27話が、抜けてます。 (2021年1月17日 10時) (レス) id: 34a5132cfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅芋里芋薩摩芋 | 作成日時：2021年1月13日 5時
