好きって絶対言わないから (ページ7)

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尚大side

『ってかさぁー尚大はどーやって抜け出してきたのぉ？』

尚大「なんかもうペア？みたいなのできててさ、俺、居ないようなもんだったし、

黒田にバレないように抜けてきた。」

『さっすがぁーなおっ！』

尚大「ってかお前、

優しそうで、頭良くて、お育ちのいい彼氏いんのに合コンきたの？」

『あーそれ聞く？』

尚大「いや、別にダメならいいけど」

俺らは空いている居酒屋に入った。

なんか久しぶりに会ったけど

高校生の時と全く変わってなかった

そうやって自分のかわいさ分かってなかったり

いくら俺のこと信用してたって

彼氏でもない俺の前でこんなに酔い潰れることある！？

『でね！お互い好きだったんだよ？

2日前までしっかりカップルやってたし！辛い〜泣きたい〜』

尚大「もう泣いてんじゃん」

って感じでずーっと元彼の話。

まぁ聞いた俺がわるいんだけどね？！

尚大「A？もう終電だしさ、さすがに帰らないとまずいよ」

『え〜やだぁ帰りたくない』

尚大「さすがにもうだめ！もう時間やばいから！」

『わかった！』

はぁやっと分かってく『今日、私の家泊まればいいじゃん！』

『尚大明日休み？』

尚大「うん、まぁ」

『よし！じゃあ決定！』

一瞬俺がトイレ行ってる隙に

お金払われてて

え？そーゆーのって

男の俺がやることじゃねぇーの？

って思ったけど

Aだからいーか

『尚大ー？ほら！タクシー乗ろ！』

あれ？さっきまでお酒でデロデロだったのに

もう復活してる…

恐るべしA、

尚大「あ、金」

『いーよ！今日はたくさん話聞いてもらったし！

次、奢ってくれればいい！』

タクシーに乗って１分

あんなに喋ってた中村A様。

俺の肩で就寝致しました。

タクシーで10分。

すぐに着いた

尚大「おーい？A着いたぞー」

『ん…』

尚大「ありがとうございました」

Aの体を支えながら、

Aのおぼつかない足を支える

って

え？！

マンションでかっ

尚大「A〜？部屋の番号は？」

しばらく声をかけたが起きなかった

このままじゃ部屋入れねーじゃん

めんどいけどあいつに電話するしかねぇー