センセ 、こっちむいて 。2 ((緑))

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安「母ちゃん、この人がおれの彼女。Aサン。」


「あ…A、です」


「綺麗な方ね〜、年上の方？」


安「おん、大学生やねん」






あはは…大学生に見えてるかな…。






安田くんのお母さんは病室のベッドで横たわっていて


優しく私を見て、微笑んでくれた。






安「な？おれにはこないだ連れてきたたくさんの友達と、」




安田は私の手をぎゅって握って




安「一人の大切な彼女がおんねん」





やから、って安田くんは声を少し震わせて






安「おれは幸せやで」


「…そうね」


安「…母ちゃん、大丈夫やで。俺は幸せやから、やっていけるから


やから」









最後は 、笑ってな 。









安田くんはそう言ってぽろぽろと涙をこぼした。




お母さんも嬉しそうに微笑んで。








……この人は逝ってしまうんだ。



安心して、眠りについてもらうために



安田くんはこんなことを…









.








安「ほんま、ごめんな。せっかくのデートの時間を削らせてしもて」




病院のロビーにて、安田くんから頭を下げられる。





「最初は、何この子って思ったけど…

ちゃんとした理由があったんだ。


…それに安田くん、すごくいい子だね」






同じ身長くらいだから


普通に安田くんの頭をよしよしできる。






安「へへ、先生やめてや」


「ふふふ。これからまた何かあったら、私を頼ってね」


安「ん、頼ります甘えます」








安田くんとバイバイして。






________ 早く 、



早く忠義に会いたい 。

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