先生!!殺していいですか? ~迫り来るもの~

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NO side
　


ab「『2年追加って…あの看守長、アイツらよりクズだ!!



俺らのことをおもちゃとしか思ってない!!』」



阿部は椅子を蹴り飛ばす



fk「『俺…あんなの知らないのに…』」



jr「『あれは看守しか持てない。



…ハメられたんだろうな、お前は』」



fk「『そんな…!!』」



深澤は崩れ落ちる



fk「『弟が危険な状態なのに会いにいけないだなんて…』」



kym「『…逃げよう』」



全員が京本を見る



kym「『ここから逃げ出そう!!



自由になろう!!』」



nb「『お前、言ってることわかってる？』」



dt「『逃げる…それはつまり脱獄するってことだよ？



バレたらどうなるか…』」



kym「『でも、シュンの弟も心配。



ここでずっと待ってるわけにはいかないよ。



それに…外に出てこのことを言えばササキ看守長だって!!』」



ru「『ササキ看守長が…どうかしたんですか？』」



ラウールが出てくる



sn「『ミウラ…今の聞いてたのか？』」



ラウールは申し訳なさそうに下を向く



ru「『…僕は、何も聞いていません。



それじゃ』」



そしてそそくさと出て行った



yg「『…何あの態度、あの2人と違いすぎ』」



je「『…で、マヤ。



脱獄するの？』」



kym「『…するよ。



この窮屈な世界から出るんだ!!』」



hkt「『俺は反対する』」



京本のセリフに被せるように松村が言う



hkt「『脱獄したってどうせ捕まる。



…これ以上、ばあちゃんに迷惑かけられない』」



そのまま松村ははけていった



sn「『テツヤ!?』」



jr「『珍し…アイツが自分の意見言うなんて』」



kym「『そうなの…？』」



jr「『テツヤの説得、任せてもいいか？』」



yg「『あのさ、テツヤ以外参加する流れになってるけど俺、まだ決めてないよ』」



高地はポケットから知念からもらったコインを取り出す



yg「『コイントスで決めよう。



表だったら俺は参加する、裏だったら参加しない。



それでいい？』」



kym「『…いいよ』」



高地は指でコインを弾く



それを手に取った瞬間、固まった



kym「…コーチ？」



yg「…線路から外れてみるのもいいかもしれない」



高地が何かを言うとコインを見せることなく机の上に置いた



je「え…？」



yg「こっちの方が面白そう。



コイントスは無しにする。



俺は自分の意思で脱獄に参加するよ」



kym「本当…？」



yg「たまにはいいかもね？」

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