先生!!殺していいですか? ~迫り来るもの~ (ページ37)

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山田涼介side

　

kj「俺は…関西帰ろうかな思ってる。

関西でやりたいことはないけど…」

ym「そういえば康二って関西弁だよね？」

kj「今年の春に引っ越してきたからな。

けどな…やっぱり恋しい部分もあるんや」

そうか…

ym「止めないよ。

関西でやりたいこと見つけておいで」

mm「俺も特に…っていう感じ。

ただ、ちゃんと働いてしっかりと生きたい」

ym「なるほど…それもいいことじゃん。

会社員になって誰かのために働くことも大切だよ」

mm「…っす」

sn「俺は…わからない。

お兄ちゃんと比べてばかりいられるから…どこかいいところに進まないと何か言われるかもしれないけど…唯一出てきたのはこれ」

警察官…

sn「あれからちょくちょく相談に乗ってもらってる。

俺も…あんな人になりたいな」

ym「口悪くならないでね」

ru「僕はこの長身を活かして働けたらなって思ってるんだ。

…お父さんの後は継ぎたくないしさ」

ラウールのお父さん…何かしてるのか

ru「あ、深く聞かないでね？

人には知られたくないこともあるんだから…ね？」

そういうラウールは少し怖かった

俺の過去を…知っているようで

nb「これと言ってやりたいのは言えない。

けれども…記憶に関する仕事をやりたい」

記憶に関する…

nb「幼少期の記憶がないからっていうのが1番の理由かな」

ym「いいと思う、渡辺らしいよ」

俺は渡辺の面談を終えた後、教室に向かった

ym「後は…樹だけだよ」

樹は窓の外を見ている

夕日が眩しく入ってきた

机の上に置いてるのは白紙の紙

…俺と同じ

jr「…将来の夢なんて考えたこともない。

そもそも…今を生きるのに精一杯だから」

今を生きるのに…？

jr「じゃあね、また明日」

ym「あ、樹…」

樹は白紙の紙を俺に押し付けて教室から帰って行った