先生!!殺していいですか? ~貼られたレッテル~

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山田 涼介side
　


深澤が手にしているスマホ



そこには警告文が表示されていた



『このスマホはウィルスにハッキングされました。



解除して欲しければ教室に戻って来てくださいね、ヌルフフフ』



ym「…いのちゃん」



in「あの警告文は望が出したからね。



さて…調べた時に確信を得たよ」



fk「はぁ？」



in「まずは機種。



投稿した機種に当てはまるのはキミと高地くん、ジェシーくん、向井くん、ラウールくんだった。



で、SNSやっているのはラウールくんを除いた4人。



そして登録日は向井くんは1年前、ジェシーくんと高地くんは2年前。



…深澤くんだけ3年前だったんだよ」



fk「それだけで犯人呼ばわりかよ…」



ym「そういえば…そもそもなんでS組だってわかったの？」



in「投稿内容。



他の組の子たちを晒しあげる投稿はしているけど唯一S組だけないからね。



あと、コメント欄に『S組に関してはあげないのか』と書いてあるけど『アイツらほど嘘に固められたクラスはない』って返信してる。



山田、他の組からのS組の評価は？」



ym「…D組みたいな感じ？」



in「ということは他の組の子だと仮定して話をするとS組以上に盛り上がる内容ってないわけ。



けれども意地でも投稿してない…だからS組の子だって睨んだ」



ym「じゃあ…あの警告文は？」



in「調べた時に小さい望を入れて、もしSNSに投稿しそうになったら警告文出して俺の元にくるようにしてってお願いしたんだ。



まぁ…あれは望のイタズラでしょ」



深澤はその話を聞くと自嘲気味に笑い、椅子に腰を下ろした



in「…なんでこんなことしたの？」



fk「なんでって…そんなの俺がアイツに聞きたいよ」



ym「アイツ？」



fk「山田先生、SNSで個人情報晒されて酷い目にあったことってある？」



ym「えっと…マスコミには」



fk「俺はね、あるよ。



小学生の頃にね」

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