アイツの背中 １２

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一緒に旅行気分でいたのに、
少し寂しかったりして。

で、驚いたことに。


飛行機の中央列。

私の隣の席にはヤスくんのお兄さんである社長が、その隣には・・・

なぜか桃子ちゃんが。


いや、別に桃子ちゃんだって、
レインボー事務所の正社員なんだし、
いてもいいんだけど。


わざわざ沖縄までついて来るからには、
かなり親しくないと・・・


「社長、ついに桃子ちゃんと付き合ってるんですか？」

ひそひそ聞いてみる。

「いや、別に」

「じゃあなんでいるんですか？」

声がついおっきくなってたのか。


桃子ちゃんが私を見て。


「沖縄に住むのが夢なの。
だからついて来ました。
夢を叶えてくれる人と結婚するって決めてるんです」

急にそんな発言した。


なんか今・・・

社長に向けて言ったような、言わないような。


「そんな簡単な条件でええん？
そしたらほんまに俺のお嫁さんになってくれる？
なら引っ越そか。
どこでも仕事は出来るやろ」


社長が即決したら。

桃子ちゃんが、目をパチクリした。


今日も変わったカラフルな洋服着てて、
不思議オーラ満載。


「本当に？
じゃあ、お嫁さんになります。
約束ですからね」

何回も社長に確かめてるわけ。


そんなことで結婚決めちゃっていいの？

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