検索窓
今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:566,384 hit

22 ページ36

でも、なんだかすごく言いたくなった。

忠義、珍しく照れ照れ。

可愛い。

「照れてるの?」

でもそう聞いたら。

「ううん。
ちゃんと聞こえへんかったから。
もっかい言うて?」

もう、態勢立て直して、
意地悪してくる。

「もお。聞こえたでしょ。
明日も早いから寝ます」

お布団の中に潜り込む。

目を閉じたら、
忠義が、優しく笑うの感じた。

「おやすみ・・・」

その声だけで、
大切に思ってくれてるのが伝わる。


私は世界一の幸せ者だな。









お休みの水曜日。

久々にお姉ちゃんに会ったら、

「このお。
にっくき高坂!」

ソファでクッションをボスンって叩きつけて、
私よりも怒ってる。

「お人好しのお姉ちゃんでもそう思うのか」

つい言っちゃった。


「理不尽過ぎる。
もはや意味不明。
Aは我慢強いから」


「そうかなあ・・・」

「そうだよ。
そんなヤツ、ぶっ飛ばしてやればいいのに」

「会社に迷惑かかんないなら、
とっくにぶっ飛ばしてる」

そう答えたら、
お姉ちゃんが笑い転げた。

「Aは子供の頃から強いもんね」

私はお姉ちゃんよりも冷たいところがあると思うんだ。

母親のことも最後まで許せなかった。


海斗が幼稚園に入って、
お姉ちゃんもやっと自分の時間が持てるようになって、
こうしてゆっくりお茶も出来る。

23→←21



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (319 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
920人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:fool x他1人 | 作成日時:2017年8月14日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。