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でも、なんだかすごく言いたくなった。
忠義、珍しく照れ照れ。
可愛い。
「照れてるの?」
でもそう聞いたら。
「ううん。
ちゃんと聞こえへんかったから。
もっかい言うて?」
もう、態勢立て直して、
意地悪してくる。
「もお。聞こえたでしょ。
明日も早いから寝ます」
お布団の中に潜り込む。
目を閉じたら、
忠義が、優しく笑うの感じた。
「おやすみ・・・」
その声だけで、
大切に思ってくれてるのが伝わる。
私は世界一の幸せ者だな。
お休みの水曜日。
久々にお姉ちゃんに会ったら、
「このお。
にっくき高坂!」
ソファでクッションをボスンって叩きつけて、
私よりも怒ってる。
「お人好しのお姉ちゃんでもそう思うのか」
つい言っちゃった。
「理不尽過ぎる。
もはや意味不明。
Aは我慢強いから」
「そうかなあ・・・」
「そうだよ。
そんなヤツ、ぶっ飛ばしてやればいいのに」
「会社に迷惑かかんないなら、
とっくにぶっ飛ばしてる」
そう答えたら、
お姉ちゃんが笑い転げた。
「Aは子供の頃から強いもんね」
私はお姉ちゃんよりも冷たいところがあると思うんだ。
母親のことも最後まで許せなかった。
海斗が幼稚園に入って、
お姉ちゃんもやっと自分の時間が持てるようになって、
こうしてゆっくりお茶も出来る。
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作者名:fool x他1人 | 作成日時:2017年8月14日 10時