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うわうわうわ。
聞きたなかった。
ヤスがそんなん。
想像してまうやん。
次、どんな顔で会えばええねんて。
「綾子さん、可愛い。
何にも心配しなくていいよ。
ヤスくん、すっごく綾子さんのこと、
大切に思ってるの分かったもん。
いいなあ。いいなあ」
Aがこんな恋の話にうきうきしてんのも、
意外すぎて。
いちいち、ドギマギしてなあかんやん。
「忠義くんは?
どんなだった?」
綾子が反対に聞くから。
思わず咳き込みそうになって、
慌てて飲み込む。
しばらく間があった。
Aは照れ屋やし。
そんなん言うわけない。
思ってたのに。
「付き合い始めた日にね。
この部屋に来て。
オークラって呼ぶなって言うの。
名前で呼べって。
でもいきなりなんて呼べなくて。
そしたら、次、オークラ言うたら、
キスしてやるって。
ちょっと可愛いく言うから。
きゅんてしちゃった。
でもどうしようって。
すっごく困った。
私に主導権あるとかずるいんだもん。
でも・・・」
「呼んだの?
オークラって?」
今度は綾子がわくわくしてる。
「うん。
本当はすごく緊張してた。
私も泣きそうだった」
A、可愛ええなあ。
ヤバい。
一人で勝手にその時のこと思い出して、にやける。
「綾子さんは・・・
忠義と・・・
何でもない。
綾子さん、
ヤスくんの前だと、
可愛いね」
A、言いかけた言葉、
途中で変えたん、
気付いてもうた。
気にしてるよな、そら。
俺と綾子のこと。
「なんかね、初めてなの。
こんなに恥ずかしくなるのも、
何にも上手く出来なくなるのも。
私、・・・おかしいかも」
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作者名:fool x他1人 | 作成日時:2017年8月14日 10時