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俺のせい?
けど、あの場合、あれ以外にどうしたら良かったん?
正解なんかないやろ・・・
「分かった・・・
大丈夫なのかな」
手首を切ったなんて、
どうしても言われへん。
それが俺のせいかもしれへんなんて。
現実から目をふさいでしまいたい。
病院に着いたら、
高坂さんは薬で眠ってた。
意識はもう取り戻したって。
ほっとして、床に座り込んでもうた。
「どうしてこんなに思いつめたのかな。
忠義、期待させるような事したの?
まさか、過去に関係が・・・」
お母さんが心配そうに俺に聞いてくる。
「そんなわけないやん。
何もない。
大学の後輩ってだけ。
その頃から一方的に想われてたらしいねん・・・」
俺のせい?
その考えばっかりが、胸に重くのしかかってる。
「そう・・・
女の人は思い込むと一直線だからね。
自分の気持ちから逃れられなくなったのね。
忠義は子供の頃からモテるから。
ママは心配だったのよ・・・」
お母さんが、俺の背中に優しい手を乗せてくれた。
泣きたい。
情けないけど・・・
どうしたらええんか分かれへん。
夜中になって、
高坂さんのご両親が駆けつけて来はって。
頭に血が上ったお父さんが、
俺を見るなり、つかみかかってきた。
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作者名:fool x他1人 | 作成日時:2017年8月14日 10時