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綾子が言う。

「ヤスくんは特別なんだね。
好きだからそうなっちゃうんだよ」


Aがからかうように言う。


「うん。
初めての気持ち。
自分でもびっくりしてる。
恋ってこういうのなんだって・・・」


複雑な気分やな。

俺のことは好きやなかった、
言われてるようなもんやし。

けどまあええやんな。


ヤスと綾子には幸せになって欲しい。


綾子と初めてキスしたんて、いつやったかな。

大学の頃、
付き合い始めて3回目のデートでキスするとええみたいなジンクスがあって。

それにあやかって、
3回目のデートの帰りにキスした。

あの時、綾子、別に泣いたりしてへんし。

ファーストキスやった言うてたのに。

めっちゃさらっとしてたやん。


ほんまにヤスのこと好きやねんな。


そういや。

思い出されてきた。

その時、綾子のお兄さんに初めて会うてさ、
挨拶したけど。

妹をよろしく、言われただけやし。


やっぱ、俺の家のこと、知ってたからかな。


ヤス、今頃どうしてるかな。

空手で鍛えてたお兄さんに殴られてないとええけど・・・


心配やな。



それに・・・


やっぱり、高坂さんのことが、
頭から離れへん。


俺らの未来。

一つでありますように・・・

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作者名:fool x他1人 | 作成日時:2017年8月14日 10時

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