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触られたんであって、
自分から触ってはないけど。

同じ事やろ?

「高坂さんがな、
ちょっと体調悪いみたいやったから。
なんとなく気になって。
でも大丈夫やと思う」


それしか言われへん。


部屋に俺の写真あったとか、
押し倒されたとか。


Aに余計な心配かけるだけやし。


トイレに立つふりして、
電話かけよう思ったら、
お母さんもついて来て。

「何かあったの?」

ひそひそ聞いてきた。


「実はさ。
秘書の高坂さんがな・・・」

お母さんにもめっちゃ言いにくいねんけど。


適当にぼかして説明したら。


「お母さんが見てきてあげる。
思いつめて変なことしてないといいけど」

そう言うてくれたから。


お母さんも会社の役員やし、
お願いする事にした。



レストラン出たところで別れて、
お母さんだけタクシーで帰ったから。

Aが、

「どうして先に帰られたの?」

不思議そうにしてる。

「用事思い出してんて。
俺らも帰ろか」

タクシーに手を挙げたけど、
なかなかつかまれへん。


「忠義、久しぶりに歩こうよ。
電車で帰ろ。
働いてた時みたいに」

Aが言うて、
甘えて、袖口引くねん。

そんなんされたら、
何でも言う事、聞いてやりたなる。


「それもええな。
スカイホーム寄ってみよか」

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作者名:fool x他1人 | 作成日時:2017年8月14日 10時

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