アイツの背中

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お姉ちゃんは、最終的に太鼓判を押してくれた、
清楚系。


果たしてこれで正解なんだろうか。


甥っ子の海斗も、

「Aちゃん、スカート、可愛い。
お姫しゃま」


って褒めてくれたけど、
オークラの好みかどうかは分からない。


おまけに、こういういかにも女子な服、
着慣れてなくて、むずむずする。


お姉ちゃん、
美津子おばちゃんから、
母親の入院の連絡受けて、
いろいろ考えてるみたいだったな・・・


私は死んでも会いたくないし、
相手が死んでも行く気もないけど、


息子の海斗だけは会わせてやった方が良いのかなって、ぼそっと言ってた。


お姉ちゃんの一人息子の海斗も今年、３歳。


今ほんとに可愛い盛りの生意気盛り。


とりとめもない事、考えてたら、
オークラがこっちに向かって、歩いて来るのが見えた。


なんてカッコいいんだ。


とりたてて派手な服装でもないんだけど、
周りの女子が、振り返って、二度見してる。


なぜか、オークラに見つかる前に隠れたい気分。


つい、美術館の入口前にある大きな柱の影に隠れてて。


「なんで一人でかくれんぼしてんねん」


朝から思いっきり冷たく突っ込まれた。


あんたのせいでしょうが。

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