僕らのシェアハウス

嫌な予感 ページ25

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「ひーくん、今日は何食べるー？」


照「んー、カレーでいいや」


「じゃあ私も〜」









がやがやとうるさいお昼の食堂
私達は、空いている2人席に座った





隣を見ると同じクラスの女の子ふたりが座っていてこちらを見ている








「…？」



『Aちゃんと、岩本くんって美男美女でお似合いだよね』


『付き合ってるの？』







にやにやしながら私達をからかう2人
…付き合ってるように見えるのかな









「付き合ってな…」

照「秘密〜。付き合ってるかもな」









付き合ってないよ、の私の言葉を遮るように
ひーくんは言った

誤解されるよ、








『絶対付き合ってるでしょ〜』







羨ましい！っと私とひーくんの肩を叩いてどこかに行ってしまった2人





私たちの間になんともいえない雰囲気が漂う
そして続く沈黙


ひーくんが勝手に言ったのに
照れないでよ

心の中で愚痴を言うけれど、そんな私も顔が熱い









照「あ、あれ、Aの元婚約者って名前なんだっけ」







「…え？あ…
京本、大我だよ」









その後、数十秒続いた気まずい沈黙を破ったのはスマホをいじるひーくんのその言葉









突然どうしたんだろう、私が大我のこと考えてたの、わかった？

もしそうだったらエスパーかなんかかな









照「確か、京本の方もホテルの経営者だったよな」




「うん？そうだよー。」




照「…そっ、か
あの、突然色々質問して悪いんだけど
Aは今、政略結婚についてはどう思ってる？」









「？…今までは、別に仕方ないかなーって感じだったけど、






今は、好きな人と結婚したいって思ってる」









そう言うと


ひーくんはスマホからゆっくり視線を逸らして、私の目を見つめる









照「…そっか。
これからも、その考えだけは

捨てないで」









そして、何故か悲しげな顔で笑う

いつの間にかさっきの気まずい空気はなくなっていたが
とにかく嫌な予感がする









「ひーくん…？」


照「なんでもない。
てももし、なんかあったら相談しろよ」









彼の言葉の意味を知ることになるのは
この数時間後のこと









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