壱馬side ページ26
菜月と付き合って半年。
菜月自身はすごく楽しそうだけど、俺自身はモヤモヤが募っていく。
オレといる時は必ず露出高い服にケバいメイク。
色気も女の子らしさも感じない。言ってしまえば下品
デートにいっても、お財布を出そうとしない。
俺の奢りが多い。
料理とかオシャレな場所に行ったら必ず写真をとってインスタに即上げる。
あと、自撮りも。
そんなに自分好きなのかよ、、
俺の事なんかそっちのけで
菜「またいいね増えたー♡♡」
壱「なあ、いい加減それしまえって」
菜「ちょっとまってよ。今いいとこだからさー。」
多分コイツは、オレと行くデートが楽しみなのではなく、
デート先で写真とっていいね貰うことが目的。
俺との写真も勝手にとってアップ。
イケメンな彼氏さんですねー。とかいうコメント。
イケメンで金持ちな彼氏がいて、いつもオシャレなデートやって、自分の顔も載せて、
自分がどれだけ上の人間か見て欲しいみたいな。
オレのこと純粋に見てくれねぇんだな。
興味あるのは俺の顔と金。
中身なんて一切見ようとしてない。
Aなら、
Aなら、全部受け止めてくれたのにな。
でも、アイツが浮気した。裏切った。
過去のことひとつも言ってくれなかった。
その真実が俺の心を傷つけ続けていた。
菜「あ、そーそー。今度さ、私友達とクラブいってくる!」
壱「あっそ。いってらー」
菜「ねえ、壱馬ってさ、私に興味あんの?」
は?こっちが聞きてぇわ
壱「こっちのセリフなんやけど?毎回毎回デートするたびにパシャパシャ写真とってインスタに上げまくる。しかもデート毎回オレが金をだす。お前が1番興味あんのは、こんなオシャレなデートに連れて行ってもらえる、こんなイケメンと付き合えるくらい私は上の人間なんやって見せびらかすことやろ?対して可愛くもねぇくせに自撮りとか笑笑。」
菜「ひどいっ、、なんでそんなこと言うの?泣」
壱「ずっと前から思っとること言ってるだけやけど笑?」
菜「私はただっ、壱馬くんとデートしてる所を載せたくて」
壱「ははっ笑やっぱそーだよな?お前が興味あんのは、俺の顔と財布やろ?これでハッキリしたなぁ笑」
菜「もう、知らないっ!私行ってくるから!」
そう言って出ていった菜月。
なんでクソ女しかオレには寄ってこねぇんだよ。
でもどうしても、Aに対しては菜月と同じ感情になりきれなかった。
なんや、、オレ
まだAのことガッツリ好きやん笑
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作者名:はるのすけ | 作成日時:2020年9月29日 18時