あれから (壱馬side) ページ21
Aを捨てた、あの日からどれくらいたったのだろうか。
今も菜月と付き合ってる。
充実した毎日。
そう思ってたけど、何かが足りない。
菜「ねぇ、この服可愛くない？」
壱「あ、ああ。」
菜月はAと違って、露出の高いケバい服を来ている。
Aはもっと女の子らしい服来てたっけ、、
デートする時もそう。
菜「ねえねえー写真撮ろ！！はい、チーズ！」
そうやってインスタやTwitterにあげる。
まるで俺が道具かのように。
見せびらかすように。
壱「なあ、そんなインスタにあげる必要あんの？」
菜「え、だって自慢できるじゃん。」
え、
菜「自分は壱馬と付き合ってる！ってさ笑そしたら別の女も寄ってこないし、それに、私がこれくらいのレベルの人と付き合えるって証明できるじゃん？」
俺の事道具としてしか見てねぇな。
Aだったら、純粋に俺の事見てくれてたのに。
純粋に、俺の事、考えてくれてたのに。
って、、おれ、
なんでAのことばっか考えとん？？
菜「壱馬ってさ、私と付き合ってんのに私と撮った写真インスタに一切あげないよね。なんで？」
壱「いちいち上げる必要あんの？ってさっきもきいたけど」
菜「、、私の事自慢してくれないんだね。」
壱「する必要なくない？」
菜「はぁ、、、」
ため息つきてぇのはこっちだよ。
あーあ、Aに会いてぇ。
って笑何考えてんだよ。
アイツとはもう終わったんだよ。
先に浮気したのそっちやろ。
でも菜月と出かけたり菜月の行動をみたりすると
どうしてもAが頭の中に思い浮かぶ。
コイツだったら、こんなの好きだったよな。
とか。
あの料理美味しかったなぁ、とか。
あ、これあげたら喜ぶんじゃないかなぁ。とか。
今でもAは、俺の頭の中に焼き付いて離れなかった。
なんでこんなにAのことを考えてしまうんだろ？
今頃、何してるんやろ。
ちゃんと寝てんのかな？ちゃんと食ってんのかな？
どうしても、気になってしまう
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作者名：はるのすけ | 作成日時：2020年9月29日 18時
