嘘つきは ページ39
.
「……ンだよ、モモカか。どうした急に」
俺は平然を装って、扉を開けた。
「お休みのところ失礼します。
次の合同任務の件ですが＿＿＿＿」
そう言ったモモカだったが、俺の後ろのどこかを見た瞬間、目を大きく見開いていた。
目線の先は……
「おい、見んじゃねぇよ！」
失礼します、と早口に言い部屋に入り込んできたAの前に立ちはだかるようにして、俺は慌てて机の上の書類を背中に隠した。
「……何故です？私に見せられないものですか」
「あぁ、そうだよ」
「それは『 lycanthrope 』から貰ったものではないですよね？
例えば………『個性改造』に関する書類、とか」
ギラリとした鋭い視線に、俺は思わず唾を飲み込む。
確か
その後、お互いの意地の張り合いでケンカして、そんで……Aが連れてかれて、そのせいで………
" だから、失敗は許されないよ。私だけじゃなくて、『世界』が掛かっているんだから "
「………いいから、早く見せてください」
こうやって俺の前で息をしている今だが、約27分後の世界では、Aは
俺が、何か過去とは違う行動を取らなければ……
「……そんなに見てぇのかよ、俺のテスト結果」
「は、？」
「期末の結果だよ。2学期期末考査の数学の結果。
お前にだけは言っておくが、今回は満点じゃねぇんだ。
だから、見せたくねぇ……」
俺のウソを本当だと信じ切った彼女は、拍子抜けな顔を見せた。
まぁ、そりゃ信じるだろうな。
俺がお前と出会って10年くらい経つが、嘘をついたことなんて一度もねぇからな。
「………そう、ごめんなさいね。無理して見せる必要はないわ」
あっさりと手を引いたAに、ほっと胸を撫で下ろす。
「それよりも、ちょうどAに聞きたいことがあったんだ」
「私に、ですか？」
.
「
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瑞樹(プロフ) - この作品大好きです！ 更新を楽しみにしています！ (2022年12月8日 20時) (
レス) @page39 id: 92b8932be0 (このIDを非表示/違反報告)
フユフユ - これ最後夢主ちゃんとかも幸せになって欲しい (2022年6月26日 21時) (レス) @page29 id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
むらかみ。(プロフ) - 新作待ってました！前作楽しませて読ませていただきました！！突然で申し訳ないですが、イメ画描かせてもらってもよろしいでしょうか？少し遅くなってしまうかもですが…(失礼)更新頑張ってください！！応援してます！！！！！ (2021年12月29日 20時) (レス) @page6 id: 49021efb12 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - あのさん» ありがとうございます！！！頑張って更新進めていきま〜す！！！ (2021年12月12日 19時) (レス) id: 3af9d9c4f9 (このIDを非表示/違反報告)
あの - 新作ですね！前作では完結おめでとうございます！(遅い)更新待っております！ (2021年12月12日 18時) (レス) @page15 id: 347eae7089 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきや | 作成日時：2021年12月8日 19時
