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*108 大毅side ページ41

大毅side



激しい頭痛と共に、頭の中で動画が再生されるようにして、記憶が走馬灯の如くどんどん遡る。




“やっばい、美味しいね!”



“わぁ、きれ〜っ”



“いつもごめんね、ありがとう。”



“だい、きくん、助けてっ...”



“大毅君、私も好きだよ”






“大毅君!”




一緒にプラネタリウムに行って、

泣きそうな彼女の手を握って、

あんみつ堂であんみつを食べてはしゃいで、

ストラップをプレゼントしたら喜んでくれて、



泣き虫で、

寂しがり屋で、

強がりで、

誰よりも綺麗で儚くて、

思いやりがあって、


俺が世界で一番好きやった人。


あの夏を、ずっと隣で過ごした女の子。






カタン...



『A...?』


ガタッ!!


「重岡さん?!まさかっ、」


『う、ん。』







『...思い出し、た。』






ずっと探してた。


ずっとずっと君だけを。


俺がずっと忘れられへんくて追い続けていた人。


忘れてはいけなかった女の子。






それが君だと、今やっと分かった。




『どう、しよ、俺...』



忘れて彼女作って、傷つけた。


今さら、どんな顔して会えばいいのか分からへん。



今すぐ会って話したいし、抱きしめたい。



それが俺には許されるんやろうか。




「...てください。」


『え?』



俺の足や手が震えて動かないみたいに、目の前で立ち上がったまま唇を震わし、俺に強い眼差しを向ける小瀧さん。


俺の腕を勢いよく掴んでテーブル席から飛び出させると、今度はしっかり芯の通った声でこう叫んだ。




「今すぐ、今すぐに大阪へ戻ってください!!!笹田さんには俺からちゃんと伝えておきます!!彼女に会って力一杯抱きしめてあげてください!」



これ、会社の住所です。と名刺を押し付け強く俺の背中を押す小瀧さん。



振り返ると優しく微笑んだ。



「大丈夫です。彼女は今でも待ってます。」

*109→←*107 大毅side



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ゆの(プロフ) - 今日ツイッターでエゴサーチを久しぶりにしてみました。まだ覚えてくれている方や、私の作品の夏が懐かしいと言ってくださっている方を見つけて、とても嬉しかったです。ちゃんと届きました。ありがとうございます。この気持ちがあなたにも届きますように。 (9月25日 17時) (レス) id: c5ec0b2059 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの(プロフ) - これを書いた17の私はもう20歳になりました。あの時書けためちゃくちゃ真っ直ぐな気持ちは今は書けないけれど、今書けるものはきっとあの時の私には書けないもので、これからまた書けなくなるものです。あれから2度目の夏に少しだけ懐かしくなってまた書いてみました。 (9月13日 0時) (レス) id: c5ec0b2059 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - 本当に心動かされるお話でした、もう感動感動です (9月12日 19時) (レス) id: 082e554ec7 (このIDを非表示/違反報告)
唯緒 - ほんまにステキなお話でした!ぜひ映画化を…笑笑 (8月30日 19時) (レス) id: 9c8991db31 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの(プロフ) - 皆さま、温かいコメントありがとうございます!!!全部読んでいます!!!!とっても嬉しいです。 (7月28日 11時) (レス) id: c5ec0b2059 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆの | 作成日時:2017年1月2日 23時

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