親友に彼女取られた。【男主】 (ページ4)

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やっとバイトが終わった。

慣れてきたとは言え、初めてのことばかりで何がなにやら全くわからないから体力が物凄く抉られる。

「A、家まで送る」
『えっいいよ。途中までで』

ハルはちょっと心配性なのかもしれない。

ハルの家は俺のマンションから徒歩10分くらいで帰り道が途中まで一緒だし、送られる必要はないと思う。俺を送った後のハルも心配だしな。

...

ハルが本当についてきそうな勢いだったけど何とか逃げ切れた。

小さいため息を吐きながらマンションの階段を登る。エレベーター乗ってもいいけど故障が怖いし、階段を登るだけで運動になるからいつもこっち。

俺は5階だから結構すぐ着く。まあ夜の階段は怖いけどエレベーターよりマシだろう。

「あっおかえり」

『......は?? 』

4月の夜は意外と寒い。もしLINEをくれた時間からずっと待っていたとしたら、相当だ。

『何で...いんだよ』

やっとの事で絞り出せた声は震えていた。

俺の気持ちにに応えるようにニコリ、と普段滅多にしない笑顔で「事前に連絡しといただろ？」という。
信じられない。

座り込んでいるアキの手を引いて立ち上がらせる。やっぱ手ぇ冷たいな。
ここまでされて何もしないと自分のプライドに傷がつくから家にあげることにした。

『ほら、暖房の前座れ。これ毛布な』

「ありがとう」

嬉しそうにしてるからちょっと腹立つ。

ーーー

最近これ書いてます

完全装備で挑んでみた。

とうらぶです興味があったら是非