【名探偵コナン】素晴らしきこの人生を

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あれから二日後の11月7日。
そう、萩原研二さんが亡くなる日。
ついにこの日が来てしまった。

しかし、私が神様からお願いされてからの一週間と二日、何もしていなかったわけではない。

幸いなことに、彼…萩原さんが爆弾で命を落としてしまうのは知っている。

だから、彼を助けるための方法を思いつくだけ考えた。その中で最も有力且つ、被害を最小限に抑える方法が三つある。


1、萩原さんに私が作った超強力な防護服もどきを着させる。

2、萩原さんに爆弾の解体に行くなと言う。

3、私が爆弾を解体する。


最後の選択には少し気が引くが、残ったものがこれだった。

防護服もどきは真っ先に浮かんだアイディアだったので、家の図書館から探した本の中に載っていたものをそのまま再現して作った。


(うーん…どうするか)



考える時間が欲しいが、生憎そんな時間などないに等しい。

その証拠に、先ほどから家の上空付近をテレビ局か警察のヘリが飛び回っている。
少し前にはパトカーが通ったくらいだ。

つまり、もう爆弾は仕掛けられていると言うこと。
あまりの時間のなさに、少々焦りが出てくる。


『よし、決めた。どうせなら全部試してみようじゃない。
(このままじゃ時間の無駄だしね)』


早速行動！と言って必要な物を鞄に入れ、携帯を片手に家を出る。爆弾が仕掛けられたと思われているところは、ネットで調べて分かった。


なんとその場所は私の家から歩いて30分ぐらいのところにある、ショッピングモールだった。


(待って、こんなところにショッピングモールなんてあったの！？)


その建物の周りには規制線が張られ、中からたくさんの人達が避難してくる。
その人達と入れ違いに、爆発物処理班と思われる人達も入って行く。


(これじゃあ、何処に萩原さんがいるのか分からない…早くしないと間に合わないのに…！)


失敗してしまったら原作に影響が及ぶ。その妙な責任感が、私をさらに焦らせる。


(ダメダメ。しっかりしろ、私！焦りは禁物よ)


ふぅ…と一息をつき、心を落ち着かせて周りに目を凝らす。


一瞬、視界に他の人とは違いスーツを身に纏った人物が映る。しかも二人。

私は自分の直感を信じ、その二人を追いかける。
二人はあの建物の中に入っていった。

間違いない。
そう確信し、警察の人達の目を欺き避難してくる人々に紛れて、建物の中に入った。




『さて、計画実行といきますか。…その前に
爆弾って何処にあるの？』

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