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そしたら 、…思い出したか？
『AAやで 、ほなまたな！』って。
俺はその笑顔が初恋やった。その子の名前だけは 、何があっても覚えよう 、そう思ってこの数年間生きてきたんや。
それで高校に入って、1年の頃はクラスむっちゃ離れとったやろ？正直俺人の名前とか覚えるの苦手でん 、気付かなかったんや。
で2年に進級して 、ツムと同じクラスの人にAAって見つけたから。
もしかして 、おもてクラス覗いたらむっちゃ可愛ええ子おって。…あの子や 、って思った。確証は無かったけどな。
そんで1回クラスにツムの教科書借り行った時 、Aちゃんがちょうど俺達 、宮兄弟のこと話しとったんや。
｢宮兄弟って知っとる？｣
『おん。さすがに知っとる』
｢Aはどっち派なん？｣
『…派とかそんなんあらへん 、話したことないもん。双子だから比べるとかそういうの嫌いや』
＿＿＿好き 、好き 、好き。
いま 、Aって呼ばれとった。あの子やん。…見つけた。
俺 、Aちゃんのこと 、ずっと探しとったんよ＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿っちゅう訳やねん……｣
『…私 、薄ら小さい時のその記憶 、残ってるわ』
ていうか 、此の前保健室でみたばっかや 、その夢。
そんな時から好きでいてくれとったなんて想像以上や。…あの時の自分を褒めてやりたい。よく助けた。偉い。その男の子 、将来の彼氏やで。
｢ほんま？…なんかロマンチックやなあ…♡｣
『せやなあ』
宮治の言葉に思わず頷く。素直な私を見て宮治は｢…むっちゃ可愛ええけど 、やっぱり慣れへんわ｣と言ってきた。
まあこないだまで嫌い嫌い言っとったもんな。無理もないわ。
｢…あ 、もうすぐ花火 、上がんで｣
『…ほんとや』
そう言って宮治は私の頬をスルッと撫でる。突然の行動にビクッとしたけど 、拒絶はせんかった。…もう 、すれ違うのは御免や。色素の薄い瞳を真っ直ぐ見つめ返す。
｢…遅くなったけど、
Aちゃんのこと 、大好きや。俺と付き合うてください｣
返事は 、勿論。
『…私も大好きです…っ、ん、』
ドン 、と花火が上がると同時に唇が合わさる。2回目のキス。
ピンク色の花火に反射して光る宮治の瞳は 、いつも以上に輝いて見えた。
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儚雫(プロフ) - うなさん» うな様素敵なコメントありがとうございます♡及川さんの作品も読んでくださるなんて嬉しすぎて泣けてきます。ちなみに今絶賛角名くん執筆中なのでぜひぜひ追いついてください！（ (4月1日 17時) (
レス) id: 4d97143ef7 (このIDを非表示/違反報告)
うな(プロフ) - もう、最高すぎました…。読んでる間にずっとキュンキュンしててめちゃくちゃ幸せでした（т-т）今から及川さんの作品読んできます！！！！！！ (4月1日 15時) (レス) @page50 id: c7c459b30e (このIDを非表示/違反報告)
儚雫(プロフ) - いちさん» 全部読んでくださったなんて感謝してもしきれません！！神読者様に恵まれて私も幸せものです……！ (3月24日 22時) (レス) id: 4d97143ef7 (このIDを非表示/違反報告)
いち - もうこの作品もヤバかったです、儚雫さんの作品全部一気に読んでしまいました、こんな神作品ほんとありがとうございます！ (3月24日 16時) (レス) id: 27be73edd1 (このIDを非表示/違反報告)
儚雫(プロフ) - 葉月さん» 素敵なコメントありがとうございます！嬉しすぎて泣いてます…！私も勝手に葉月さんをファン1様に認定致しますね♡（期待に応えられるようこれからも頑張ります！！ (1月31日 1時) (レス) id: 4d97143ef7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：儚雫 | 作成日時：2025年1月27日 21時
