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「……っん、…」





いつのまに眠ってしまったのか




目を覚ますと、体の上に触り心地の良い


毛布がかけられていた




真っ白で、ウォールライトが



3つ光るこの部屋は、私の部屋じゃない






「…っ、あれっ……?どこ?ここ、…」




辺りを見回しても、私が寝ているベッド以外




何もない






ただ一つ、私の正直な鼻が




この匂いを覚えている







どこか懐かしい、シトラスの香り









BH「あっ……、起きた?」







ガチャっとドアを開け、部屋に入ってきたベク






「…べ、ベッキョン、あたし、


なんでここにっ……、」






BH「酔いは覚めたの?」




「…、う、うんっ、



もしかしてあたし、またベッキョンに


迷惑かけた?、」





BH「ふふ、大丈夫だよ。



……ただ、Aに辛い思い



させたくなくて……俺の家に連れてきたんだ」





フゥ、と一息を吐き、私が寝るベッドに



腰掛けるベッキョン






「……辛い、思い…?」






BH「………チャニョル、さ……」






過剰に反応してしまうその名前






ドクンッと大きく波打つ心臓








BH「………サランって子の、



家に、泊まりに行ったんだ」







「………サラン、さん?」









BH「ん…、チャニョルにA送って行って


って頼んだら、今から家にサランくるから



って……知ってる?その人」









大きく波打っていた心臓が



止まったように感じた







気づけば私は



自分の口を、息しにくいほど強く押さえ





涙をボロボロと流していた









こんなのってないよチャニョル








ずっと信じてた






何があっても大丈夫、俺が守るって








そう君は言ってくれたじゃない









BH「Aっ………」





私を優しく抱き寄せるベッキョンに






私は甘えるしかなかった






「…、っ、べくっ…、あたし、


どうしたらいいかっ……、わかんな、いっ…」









BH「A、大丈夫。お前には俺がいる。




俺が守るから。……もう、




アイツのとこには行くな。な?」









私は反射的にも、その言葉に




頷いてしまう







優しく背中をさすってくれるベッキョン



いつしかそれに、安心感を覚えた









BH「………はい、俺の勝ち」








その声を知りもせずに

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せいな(プロフ) - 楽しみに待ってます\(^^)/ (2015年8月15日 14時) (レス) id: 2806b0a3d3 (このIDを非表示/違反報告)
リナ(プロフ) - お話はちゃんと後ほど公開いたします。パスワードはちゃんと外しますのでお待ちください。 (2015年8月15日 13時) (レス) id: 1d2246f2f4 (このIDを非表示/違反報告)
スタァ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます!続きのパスワードは公開できるようになったら外されるのでしょうか? (2015年8月15日 12時) (レス) id: ca85df6dda (このIDを非表示/違反報告)
マオ(プロフ) - パスワード教えてください!いつも楽しみに読んでました!! (2015年8月15日 11時) (レス) id: 66629e8068 (このIDを非表示/違反報告)
リナ(プロフ) - パスワード公開は致しません!もう少々お待ちください。 (2015年8月15日 11時) (レス) id: 1d2246f2f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リナ | 作成日時:2015年4月19日 7時

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