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地球が滅ぶまであと10日となり商店街は散々とし、その代わりに道路をデモ隊が塞いでいる、というニュースがテレビから流れた


「今更なんのデモを起こしてるの?」
「地球が無くなるなんて嘘だ、なんていう触れ込みらしい」
「へぇ…変な人もいるもんだね」
「どっちが、変なのかは分からないけどね」


地球がなくなることを受け入れた俺たちと、受け入れることが出来ず拒絶する彼ら。『正解』は誰も教えてくれない


「まあ、科学的に証明されてるしね。どうしようも出来ないって。だから仕方ないんだよきっと」
「それはそうなんだけど…」


こんなに人間は地球が無くなると騒ぎ足掻いているのに、宇宙にとってはただの普遍的な星の消滅に過ぎないのだ。まだ地球の滅亡なんて考えてなかった時に見ていた流星群。あの星達のように地球は何兆年もの宇宙の塵と化す


「あ、今月は流星群ないらしいよ」
「じゃあ地球が唯一ってことか」
「そんな事言わないの、そもそも『郡』では無いし」


せめてなにか星が見たい、と見上げた空は暗く曇っていてなんの星も見えなかった

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作者名:めろんぱん | 作成日時:2020年12月10日 2時

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