葛藤 ページ23
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今目の前ですみません、すみませんと涙を流しながらしゃっくりをあげているのはAちゃん
俺も泣きたいよと言いたいけどそんなこと言ってしまうときっともっと泣いてしまう
君みたいな素直で優秀なライターを手放すなんて泣きたくなるよ
ーーーーーー
オフィスでたまたま2人だった時
いつものようにニコニコしながら少しお話いいですか？と横に座ってきたと思った
いいよ？と顔を見ると雲行きが怪しい顔色
伊｢どうした？｣
『ライターやめようか考えていて』
伊｢ん？やめる？｣
聞き返したのはしょうがない
信じられない、いや信じたくないのだから
伊｢理由聞いていい？｣
『えっと、』
伊｢やっぱり男多いのきつい？｣
『.......はい。』
下を向いて目に涙を溜めているAちゃん
この事を俺に伝えるのにもいくつの決心をしたのかと思うと
簡単にだめ、なんて言えないよね
伊｢そうだよなー、そうだよな｣
『すみません』
伊｢Aちゃんが謝ることなんてひとつもないよ
でも、編集長としてはAちゃんみたいな優秀で読者からも人気のライターを手放すのは惜しいし、
俺個人としてはAちゃんがせっかくクイズノックに馴染んで俺らにも懐いてくれたのに少し寂しいなって思う部分もあるよ｣
『人気のライター？』
伊｢Aちゃんの記事めっちゃ人気あるんだよ、知らない？｣
『ファンの方が褒めてくれてるだけだと』
伊｢そんだけファンいるってことだよ！｣
口の中で知らなかった、と呟いているAちゃん
伊｢オフィスに大学から帰ってきてここが家みたいなもんだしって言ってくれたことあったじゃん？
覚えてるかな？｣
『うっすら？』
伊｢おれ、あれすごい嬉しかったんだよね、やっぱりAちゃん男性嫌いだから馴染むのにも少し時間かかったし、少しずつ俺らのこと頼ってくれるようになってきて懐いてくれたってわかった時は
すごい嬉しかったな？｣
ついにAちゃんの涙腺が決壊した
ありがとうございますとすみませんを交互に言いながら口を抑えて俯いてしまっている
この涙は葛藤の涙だってわかるから
伊｢今すぐに決めろとは言わない、けどクイズノック全員がAちゃんが辞めることを惜しむし少しずつでもいいから考え直してくれたらおれはすごい嬉しいって思うよ？Aちゃん次第だけどね｣
『はい、ありがとう、ございます』
今日は帰ります、と出ていった後すぐに須貝さんとAちゃんの声
厄介なことになりそうだな
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和(プロフ) - ｢経緯｣の所で、経済学部修士課程ではなく農学部修士課程では…？ (2020年4月19日 14時) (
レス) id: 1e744dab47 (このIDを非表示/違反報告)
sekainoowarilov(プロフ) - 虹希さん» ありがとうございます！！ (2020年1月6日 8時) (レス) id: 8cc800abef (このIDを非表示/違反報告)
虹希(プロフ) - こんばんは。コメント失礼します。素敵な作品ですね。専門学校の生活も大変かとは思いますが、応援しています！ (2020年1月5日 23時) (レス) id: 6f6e5985a0 (このIDを非表示/違反報告)
餅兎(プロフ) - こんにちは！！！とっても素敵な小説をありがとうございます！！！ 個人的にsgiさんに報われてほしすぎて辛いのでsgiさんに1票入れさせて頂きます… (2019年11月29日 0時) (レス) id: 10f5dc34bc (このIDを非表示/違反報告)
すずどら - とても面白かったです！僕的には川上さんで落ち作って欲しいです！ (2019年11月9日 23時) (レス) id: 66850163cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さな。 | 作成日時：2019年7月28日 1時
