8話 ページ12
ゴーーーーン！！！
ゴーーーーン！！！
ﾕｳ｢うっ…！？｣
ｴｰｽ｢うるさっ…何の音だよ！？｣
突然鐘の大きな音が頭に鳴り響く。
故郷にある除夜の鐘のような、教会の鐘のような音がぐちゃぐちゃに混ざった騒音が、脳みそに直接振動を与えるかのような衝撃。
頭からの振動が視界に移り、視界がガタガタと震えている。
ゴーーーーン！！！
ゴーーーーン！！！
思わず頭を抱え、その場に蹲る。
ﾃﾞｭｰｽ｢ぐぅ…頭がぁっ｣
ﾕｳ｢(どこだ……どこから音が鳴ってる…？)｣
震える体を何とか支え、音の出る場所を探す。
……待って、この部屋に鐘の音が鳴る物って…
ﾕｳ｢……！！みんなっ…あそこ！｣
僕が指さした場所は、あの“振り子時計”だった。
そして指さした僕達は、時計を見て固まる。
ｴｰｽ｢な、なんだよアレ…｣
ﾃﾞｭｰｽ｢時計の針が…早くなってる？！｣
デュースが叫ぶのとほぼ同時に、窓の外が一気に暗くなり始めた。
ﾕｳ｢この時計…現実の時間の流れとリンクしてる…？｣
だとしたらまずい。
このままだとあと数分で日が沈んでしまう。
日没を過ぎるとどうなるかは知らないけど、学園長があれほど口酸っぱく｢日没までには戻るように｣と言っていたのだから、きっと何か起こるに違いない。
でもまだ日没じゃないのに、なんでこんなに鐘の音が鳴ってるの…？
ｴｰｽ｢おい！誰かやらかしたんじゃねぇの？！｣
エースの声に、僕はハッとした。
そうだ、僕…
ﾕｳ｢オルゴールの“蓋を開けちゃった”……！！？｣
ｴｰｽ｢おバカァァーー！！｣
ﾃﾞｭｰｽ｢早く閉めろぉ！！｣
みんなの叫びに、頭が割れそうになるのを堪え棺の場所まで走った。
すると、あと一歩のところで何かが足に引っかかり、転んでしまう。
ｴｰｽ｢ユウ！！｣
何とか両手で這いずり、開けっ放しになっていたオルゴールの蓋を勢いよく閉じる。
ゴンッ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
ﾕｳ｢はぁ…はぁ……っ｣
………ピタリと鐘の音は止み、僕達の息遣いだけが残った。
ﾃﾞｭｰｽ｢し…死ぬかと思った｣
ﾕｳ｢ご、ごめ…ん…｣
ｴｰｽ｢いいから…早く出ようぜ…｣
突然の出来事で疲弊した僕達は、重たい体を引き摺りながら眠りの間を去った。
そう
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Rin(プロフ) - 続きが楽しみです 更新頑張って下さい (2023年4月20日 2時) (
レス) id: a3128229fd (このIDを非表示/違反報告)
出雲(元あやりん) - 若様ｧｧｧ！若様と誓いしていたなんて。おっし若様、アタシと結婚しまs((若様好きすぎて暴走してしまった。すk(((殴。すいません面白いですし、好きです (2021年10月22日 21時) (レス) @page21 id: afcb507146 (このIDを非表示/違反報告)
三月アリス - めっちゃ好きです！マレウス様かわいい！ (2020年9月7日 10時) (レス) id: 742f423e47 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 続き気になります。更新頑張ってください (2020年9月3日 17時) (レス) id: ba2a71100d (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - え？めっちゃ好きです！！更新楽しみに待ってます！ (2020年8月20日 17時) (レス) id: 61644e4b7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：毘張 | 作成日時：2020年7月30日 1時
