皇帝の裏側 Part２【あんスタ】 (ページ50)

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女王、危険に晒される。の巻ページ50

天祥院Aside

『桃園くん、城崎くん、お待たせしました。』

カイ「あ、来た来た～。遅いよAちゃん先輩！」

紅「走ってきたんだろう。なら咎めてやるな。」

カイ「はぁい。」

ピンク色の少し長めの髪で濃いピンク色の瞳をしているのが、桃園カイくん。
紅色の長髪をポニーテールにして、さらに濃い血の色のような瞳をしているのが、城崎紅くん。

二人は最近この学院に転入してきたFruits.Tea.というユニット。
舞さんという先程の方も、この二人と一緒に転入してきたようだった。

最近私は、この二人のプロデュースを任されることが多くなった。他のユニットも見たいのだが、他のユニットを見ていると、なぜか途中で舞さんやこの二人が私を呼びに来るのだ。

『今日はどのようなことをなさるのですか？予定が無いのであれば、お二人のダンス練習をしたいのですが。』

カイ「え、ダンス？やだやだ。俺あれ嫌ーい。」

『そんなことおっしゃらないでください。今や、ここまでダンスが下手なユニットはここだけですよ。下手すぎて見てられません。』

カイ「わぁお、Aちゃん毒舌ぅ。」

紅「そうだな、今日はもう既に予定を決めてある。お前にはそれに従ってもらおう。」

城崎くんはそういうと表情一つ変えず、懐から一本の長めのロープを取り出した。
その横で、にやにやと意地の悪い顔をする桃園くん。

私は身の危険を感じ、一歩後ろに下がった。

カイ「あは♪逃げないでよ、Aちゃん～♪」

紅「そうだぞ、A。今は黙って俺たちの言うことを聞け。」

『そんな狂気を醸し出している人に従うなんて馬鹿なことしませんよ。』

カイ「強気だけど、足震えてるよ～？怖いんだねぇ…」

じりじりと近づいてくる二人。
後ろは壁。もう逃げ場がない。

カイ「えへへ。じっとしててねぇ？俺らの可愛いA…♪」

紅「抵抗しなければ痛いことはしない。」

二人の手が、私へと真っ直ぐ伸びてきた。

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Part３に続きます！！

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