怪盗、瑞希と会う。の巻 ページ18
天祥院Aside
『はぁ…』
僕がここに捕まってから、5日が過ぎた。
五線譜を取られたものでほぼ、何もすることがない。
いや、ある。
幸いなことに筆記具や色鉛筆は取られなかった。
次のドリフェスの衣装を考えよう。
兄さんに任されたのは、確か…
KnightsとTrick StarとValkyrieとSwitchとRa*bits…多いな←
まぁ、いいか。
僕がシャーペンを手に取った時、ガチャリと地下室の扉が開いた。
オレンジ色の三つ編みが覗く。
『おや、瑞希?どうかしたのかね?』
瑞希「…姉さまなんでそんな元気なんだよ…」
瑞希は僕の目の前で来ると呆れたように溜息を吐いた。
僕の手元のスケッチブックに彼の目が止まる。
瑞希「…おい、何描いてんだよ。」
『?衣装の案だが…?』
瑞希「どこのユニットのだ。」
『これかい?これはKnightsのだよ?』
瑞希「…他にも描くのかよ。」
『もちろん。僕はKnightsとTrick StarとValkyrieとSwitchとRa*bitsの衣装を担当しているからね。』
まぁ、phantomのも作るのだけれど。
瑞希が何も話さなくなったから、僕はもう一度スケッチブックに目を移した。
が、そこにはもはやスケッチブックどころか、シャーペンも色鉛筆も無かった。
反対に、瑞希の手には先程まで無かったスケッチブックとシャーペンと色鉛筆。
取られた、と判断するのにそう時間はかからなかった。
見下ろした体制のまま、瑞希が冷たい声を発する。
瑞希「姉さまは俺らのことだけ考えてりゃいいんだよ。あいつらのことは忘れろ。」
『…瑞希…』
皆と同じ無機質な目を向け、瑞希は地下室から去って行った。
もちろん、スケッチブックとシャーペンと色鉛筆を持って。
地下室に今日何度目かの僕の溜息が響く。
『暇になったのだよ…』
この状況にも、そろそろ、飽きてきたものだ。
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つー(プロフ) - 星矢さん» 了解です( ̄^ ̄ゞ(笑) (2017年8月25日 15時) (レス) id: 7e93439824 (このIDを非表示/違反報告)
星矢(プロフ) - つーさん» あ、察しちゃいましたか…心の中に秘めておいてくださいww (2017年8月25日 14時) (レス) id: 83b255e42e (このIDを非表示/違反報告)
つー(プロフ) - あ…(察し) (2017年8月25日 14時) (レス) id: 7e93439824 (このIDを非表示/違反報告)
星矢(プロフ) - つーさん» ありがとうございます!!これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2017年8月14日 15時) (レス) id: 83b255e42e (このIDを非表示/違反報告)
つー(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2017年8月14日 15時) (レス) id: 79098033ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星矢 | 作成日時:2017年8月13日 20時