二人とも！素が出てる！ ページ7
「改めまして、家庭教師のアーロです」
そう言いながら、ニッコリと愛想笑いをする
「ウグッ！笑ってる、可愛い」
当然私は悶えていた
「ドカス、静かにしていろ」
ザンザスが私に注意する、確かに今の態度は子供が家庭教師にするものではないね
「そうですか、ところであなたの名前は？」
母さんがザンザスの名前を聞く
ザンザスって名乗るわけにもいかないし…どうしよう
「…」
「…嘘でしょ」
どうするのか見ていると、無言で切り抜けるつもりらしい
ちょっと無理があるんじゃ…と思ったが
「すいません。彼は自分の事を詮索されるのを極端に嫌いますので。先生とでも呼んでください」
スクアーロがカバーして良かったと思うのもつかの間
「誰が先生だ、かっ消すぞ」
小声で威圧たっぷりにそう言う
親には聞こえなかったようだが、万が一聞かれていたら即終了だった
「ところで、私は家庭教師を雇った覚えはないのですが」
母さんが確信をついてきた
「ええ。雇ったのはAさんです。Aさんはネットで無料で住み込みの家庭教師をするサービスに応募して、見事当選したんです。なので私たちが派遣されました」
ウソ！全部私のせいにしたよこの人！
…まあ、スクアーロの言う通り確かに私のせいなんだけどさ
「大体分かりました。しかし、年頃の娘と同じ部屋で一緒に寝るのはいかがなものでしょうか？
お二人は容姿が整っていらっしゃるし、万が一間違いが起こりでもしたら…お二人を殺しますよ」
でたよ、殺す宣言
いつも言ってたもんなー。もし乱暴されたら私が殺してやるって
しかも、母さんは私がザンザスとスクアーロの事を大好きって思うから余計に心配なんだろう
まさか、本人達とは思ってないだろうけど
「間違い？」
ザンザスがようやく口を開いた
「そうです。二人は娘の好みの男ともそっくりなので」
…ちょい！ヤメテ！本人だから
「ハッ」
ザンザスが不敵に笑った
「間違い？こんな小娘に興味はねえよ」
手は出さないって言いたいんだろうけど、口が悪い！
「ゔおい！もうちょっと言葉を選べ…すいません、素が出てしまいました」
ヤバい！ザンザスを注意しようとしてスクアーロの素まで出てきた！
こうなったら…
「あっ！もう学校行かなきゃ！行ってきまーす」
必殺先延ばし！
もちろんあの三人を家で留めさせるとか地獄だから、二人を引っ張って学校へ逃げた
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吉田 夕陽(プロフ) - めっちゃええ作品ですね！もう、なんか、世界観に入り浸って想像しながら読んでいると、ニヤニヤが止まりませんでした！神作ありがとうございます！！ (5月28日 21時) (
レス) @page34 id: ab26c36e5b (このIDを非表示/違反報告)
風来坊(プロフ) - ゆうさん！ありがとうございます！そう言ってもらえて、とても嬉しいです (2019年12月22日 8時) (レス) id: 2959e30a52 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - えー！めっちゃいい作品じゃないですか！泣きました (2019年12月20日 21時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
風来坊(プロフ) - ログインできました！よかったらコメントお願いします (2019年11月21日 19時) (レス) id: 2959e30a52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風来坊 | 作成日時：2019年11月14日 17時
