行かないで！ ページ27
「テストを返すぞー」
何で私の通ってる学校はこんなにテストを返すのが早いの！？受けたのは昨日なのに！
先生の手際の良さを呪ったのはこれが始めただと断言できる
「次、A」
テストの答案をもらった点数は…
「ゔおい！よくやったなぁ！」
「上出来だ」
前より点数が上がった
二人とも結構嬉しそうだ、すっかりみんなの前なのに素が出ている
【もう二度と会えなくなっちゃうのに…】
悲しく思ってるのは私だけなのかもしれない
「うん…」
私はそう返事するしかできなかった
(ザンザス、スクアーロside)
Aのテストの結果は上出来と言えるものだった
しかし、Aの顔は浮かない
恐らく最近になって、別れを意識したのだろう
自分たちが何とも思わないと言いたいわけじゃない
自分達が平常心でいられるのは、会ってから今日まで別れを意識していたからだ
元々は命が簡単に消えるところで生きているからか、それは当たり前のようにできていた
「…お前はガキだから感情のコントロールが効かねえんだな」
Aの複雑な顔を見ながら
二人は呟いていた
帰り道、私はいつ二人が消えちゃうか気が気じゃなかった
けど、家に着くまでその時は来なかった
「あれ？」
不思議に思ったけど深くは考えないでおくようにした
少しでも長く二人と一緒にいれる事はいい事だ
けど、私の部屋に入ってから変化は訪れた
「ゔおおおおい！何だこりゃぁ！」
スクアーロの焦った声が聞こえて振り返ってみると…
ザンザスとスクアーロの体が透けていた
「何で？さっきまで何ともなかったのに…」
私はつい取り乱してしまったが
「落ち着けA」
ザンザスの冷静な声が私の心を鎮めた
「オレ達は最初ここに飛ばされた、ここで変化が起こるのは当然だ」
「でも…私、嫌だよっ！」
こらえきれなくて、私は大粒の涙を流してしまった
「もっと…二人と一緒にいたいよ」
悲しいけど…それだけじゃダメだよね→←一緒にいれる時間は、あとどれくらいあるのかな？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 24人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
吉田 夕陽(プロフ) - めっちゃええ作品ですね！もう、なんか、世界観に入り浸って想像しながら読んでいると、ニヤニヤが止まりませんでした！神作ありがとうございます！！ (5月28日 21時) (
レス) @page34 id: ab26c36e5b (このIDを非表示/違反報告)
風来坊(プロフ) - ゆうさん！ありがとうございます！そう言ってもらえて、とても嬉しいです (2019年12月22日 8時) (レス) id: 2959e30a52 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - えー！めっちゃいい作品じゃないですか！泣きました (2019年12月20日 21時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
風来坊(プロフ) - ログインできました！よかったらコメントお願いします (2019年11月21日 19時) (レス) id: 2959e30a52 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：風来坊 | 作成日時：2019年11月14日 17時
