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「ぷは、はぁ、にの、」
「うわぁ、翔ちゃんか。なんだ、こっちまで来たの？」
「お前泳げねえだろ、俺が手伝ってやろうか？」
「え？手伝うって？いいよ…別に。俺1人で泳ぐから」
「いいのか？泳げるの？」
「もう、声が大きいよ！みんながいるところで言わないで」
「大丈夫なんだな？なら俺も普通に泳ぐぞ？」
「いいよ、俺泳げるから」
いろいろと喋っていたから俺たちは結局列の最後尾になってしまった。
5列あるレーンのうち、1番右にニノでその隣が俺。
遠くに立っている先生がピッ！と笛を鳴らしたのと同時に俺は壁をキックして泳ぎ始めた。
いいんだな？ニノ、俺は手伝わないぞ…？
小さい頃に水泳を習っていたため、俺はクロールで25m泳ぐことなんて余裕。
真夏の暑さに耐えた体が冷たい水の中を通り抜けていく感触が気持ちいい。
半分くらい泳いだところで息継ぎがてら、後ろを振り返ってみる。
右隣に気配は感じないのは分かっていたけど、あいつがどのくらい進んでいるのか気になった。
けれど、ニノの様子は見えず…。
無事泳げているのか。とも思ったけど、どうもそういう訳ではないらしい。
一旦泳ぐのをやめ、水中で確かめると、ニノはバタバタと手足を動かし、どう見てもクロールとは言えない動きをしていた。
…というか、溺れてる？
微かではあるが、ブクブクと口から泡を吐き出しているその顔は、なんとも苦しそうに見えた。
一応プールサイドに立っている教師を確認するも、ゴール手前の生徒たちに注目しており、こちらの状況には気づいていない。
(にの……!!)
俺は急いでコースロープをくぐり抜け、ニノの元へと泳いだ。
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Kai(プロフ) - D6Xsjr4yamineさん» コメントありがとうございます！！！お話楽しんでいただけて嬉しいです(^^)リアルなお話もたくさん書きたいなと思っているので楽しみに待っていてください！ (2022年3月27日 19時) (
レス) id: c5c988b758 (このIDを非表示/違反報告)
D6Xsjr4yamine(プロフ) - かわいい二宮くん沢山ありがとうございます！まさに私の理想で読みながらニヤニヤしてました笑。あと所々実際の出来事も挟んでてリアルでいいな〜と思いました！すごく良かったです！！ (2022年3月25日 20時) (レス) @page22 id: 0f15ee3274 (このIDを非表示/違反報告)
Kai(プロフ) - エミーノさん» エミーノさん、コメントありがとうございます！お姫様なにのちゃんも、お兄ちゃんしてるニノちゃんも結局はどっちも好きですよね(笑)またキャンプ編は書こうかなと思っているので楽しみに待っていただけると嬉しいです！♪ (2021年8月15日 10時) (レス) id: 0d8f9465a1 (このIDを非表示/違反報告)
エミーノ(プロフ) - 新作ありがとうございます！めちゃくちゃかわいいにのちゃんですね。ほんとならお姫様なのに、あんなに頑張って動いてる某チャンネル。かわいくて健気で癒されます。でもたまにメンバーだったら、こんなににのちゃん動かないよな〜と見てたので、お話嬉しかったです！ (2021年8月15日 9時) (レス) id: 0d7547df4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kai | 作成日時：2021年8月14日 18時
