恋とオリオン【名前変換オリジナル】

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マヒロ｢セナ、ここを出よう｣


｢で、でも…｣






私は家から出られない。
出たことがお父様にバレたりしたら…




ライア｢ふざけるな…お前を絶対許さない｣





婚約者もあんなになってる。
とても正気で話せる顔じゃない…！






マヒロ｢セナ！早く俺に掴まれ！｣


｢でも私、そんな事したら…｣







混乱している私を見て
マヒロくんは私の腕を掴んで私を抱き抱えた。




｢ちょ…！｣





マヒロ｢そんな顔してるのに、放っておけるわけねぇだろ｣


｢だからって…無理やりよこんなの｣



マヒロ｢分かってる。半端な気持ちじゃこんな事しない、そのくらい俺はお前に本気なんだよ｣






ーーーーーーーードキッ……！！




｢…私だって｣




ライア｢セナっ！許さないぞ！お父様に言いつけてやる！！お前の居場所なんてどこにもない！！｣






待ち受けるのは茨の道。
この光の先に、闇しかないとしても

私はただ1人…



この人の星になりたい。





あぁ、そうなのね
認めるしかないのかもしれないわ







｢行って…！｣


マヒロ｢覚悟を決めたのか？｣


｢えぇ、こんな退屈な運命なんて…2人でぶっ壊してやるわ！｣


マヒロ｢…！了解、お嬢様っ！！｣






勢いよく、私を抱き抱えた彼は窓から飛んだ。


外の風は冷たくて、夜空の広さと美しさに
夢中になるほど飛んでいたようで




｢…えぇっ！？！？｣



マヒロ｢このまま誓いを唱えるんだ…！！｣

｢そんなのできる訳…｣


マヒロ｢オーナーが言ったんだ！愛があれば誓いは唱えられるって！！｣




｢そんな無茶な…！！！！｣





私は水篠さんとの誓いを思い出し、彼の手を握った。









｢これは…誓いです！｣





握りしめた手の温かさと、絡み合う視線の熱さ


私達を瞬く光が包み込んだ。

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