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福沢 諭吉 ページ34



「あ」

と聞き慣れた声に振り向くと、そこには大きな荷物を抱えたAがいた。

彼女は両手が塞がっているにも関わらず、身軽に公園の柵を飛び越え此方にやって来た。

「また猫ですか」

呆れた口調でないことに何処か安堵を感じつつ、重々しく頷く。

「君は?」

「与謝野先生のお供で、荷物持ちです」

短い問いにもAはしっかりと返すと、苦笑した。

「私に荷物だけ持たせといて、先に帰っちゃったんですよ?ひどくないですか」

確かに周辺には与謝野らしき影がない。

……見られる心配はなさそうだ。

「じゃあ、私達も帰ろう。荷物、持つぞ」

「え、や、いいですよ。私が頼まれたものですし」

「たまには甘えろ」

有無を言わさず荷物を取り上げる。

「……一体何を買ったんだ」

案外重い紙袋に驚き問う。

「聞かないほうが良いと思いますよ……」

「そうか……」

手持ち無沙汰そうに両手をパタパタと振りながら前を歩くA。

……ふらふらとして危なっかしい。

「車が来るといけないから隣に来い」

一瞬、間の抜けた顔をしたAだったが、直ぐに素直に駆け寄ってきた。

少し歩くと、着物の袖を引っ張られるような感覚。

見ればAが俯いて顔を赤くしている。

「どうかしたか?」

「あの、もうちょっと、ゆっくりできませんか?」

歩くのが早かったか。

そう思った直後。

「まだ、社長と一緒にいたい、です……」

「君はそうやって私を煽るのが上手いな」

震える唇にキスを落とす。

その房を幾度も食んで、蕩ける表情を引き出したい。





「あぁ、此処だと続きが出来ないな」

「早く社に戻ろう。大丈夫、邪魔は入れさせない」

**********

福沢「どれくらいのキスが欲しいんだ?星の数で表してもらおうか」

谷崎 潤一郎 ───ドS→←泉 鏡花



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さち - 右に同じ (9月23日 18時) (レス) id: 50e2c8124c (このIDを非表示/違反報告)
さかな - それ (8月9日 19時) (レス) id: 36a8a03ded (このIDを非表示/違反報告)
狼@歌い手ファン - ただのぶたさん» 超それな (7月29日 22時) (レス) id: fe6437d156 (このIDを非表示/違反報告)
江羅古九 - ただのぶたさん» おま、マジそれ (5月24日 19時) (レス) id: 651ad92b57 (このIDを非表示/違反報告)
ただのぶた - 評価ってなんで一回しかできないんだろう…(´・ω・`) (5月6日 0時) (レス) id: 942534b271 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:久田 螺々亜 | 作成日時:2016年4月8日 21時

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