鶴が六十七人 ページ19
別の本丸の鶴丸に送ってもらい、私は本丸に帰った
「じゃあな！お嬢ちゃん！」
あの笑顔を見ると、違う人だとわかっていても胸が苦しくなる
さて、2日ぶりの本丸はどうなっているかな
私は玄関のドアを開けて、ゆっくりと入った
『た、ただいま……？』
やっぱりみんな寝てるかな
そう思って自分の部屋に向かおうと、廊下を進むとバタバタとろうかを走る音が聞こえた
「主っ！！おかえりっ！！」
加州が最初に走ってきた
それに続き大和守、和泉守、堀川、山姥切、粟田口のみんな、来のみんな
「廊下を走るなんて、風流じゃない…！」
「そういう之定だって走ったじゃねぇか！」
ダブル兼定が軽い口論を始めそう
それを遮ったのは三日月だった
「主、またこの本丸に帰ってきてくれたのか？」
多分、私を守れなかったことを悔やんでいるのか少し沈んだ表情
『当たり前でしょ
私のお家はここなんだから』
そう笑って言うと、三日月も微笑んでくれた
「おい、傷は大丈夫なのか？」
後ろの方から大倶利伽羅がぶっきらぼうに聞いてきた
麻酔を打ってきたから今は痛みはない
何本か貰ってきちゃったし←
『大丈夫だよ！
伽羅ちゃんありがとう』
私は一回目を閉じ、鶴丸のことを考えてから目を開ける
ここからは、審神者として、我が本丸の刀剣をどうやって元に戻すか軍議したいと思う
私の雰囲気が少し変わったのが分かったのか、みんな戦闘モードの雰囲気になった
＿＿＿＿
夜中だというのに、みんなで広間に移動した
『これから軍議を行います
みんなお願い、私に力を貸して』
そう切り出してから議題を提示した
『三日月から聞いてると思うけど、鶴丸が時間遡行軍に堕ちかけているの。
情けないけど、私にはどうすればいいか全く検討がつかない
同じ刀剣のあなた達から何かいい案はない？』
少しの間沈黙が走った
最初に口を開いたのは、意外な人物だった
「その原因の札を取り除くことは出来るのか？」
山姥切が初めに発言するとは思わなかった
でも、いいところを突いている
『鶴丸の本体に貼ってあるのだけれど、その所有者によって札を剥せるか否か決まる』
私の発言に山姥切はまた悩み出した
山姥切だけじゃない、みんな真剣に悩んでいる
どうすれば、鶴丸を無事助け出せるのか
「大将、俺っちに考えがある」
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夷空斗(プロフ) - 蒼い薔薇さん» コメントありがとうございます！なんとか完結させることが出来ました！この話を読んでいただきありがとうございます！！ (2018年9月29日 19時) (
レス) id: 607aafe4eb (このIDを非表示/違反報告)
蒼い薔薇(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後の展開には、ウルっと涙腺が緩んでしまいました！この小説を読んで鶴丸がもっっと好きになってしまいました。本当に最高の作品でした。 (2018年9月29日 0時) (レス) id: ac233dda56 (このIDを非表示/違反報告)
紗衣(プロフ) - 私もいつもコメントを返していただけて嬉しいです！コメントを通して作品の励みにしていただけて、お話できて良かったです！次作を書かれるのならばすごく楽しみです！こちらこそこの作品に出会わせていただいてありがとうございます！ (2018年9月17日 22時) (レス) id: 7d9698e044 (このIDを非表示/違反報告)
夷空斗(プロフ) - 紗衣さん» 紗衣さん、いつもコメントありがとうございます！本当に励まされました！素晴らしい作品と言っていただき、本当に嬉しいです！！最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます！ (2018年9月17日 22時) (レス) id: 607aafe4eb (このIDを非表示/違反報告)
紗衣(プロフ) - 毎日この話を読むためにこのサイトを開いて更新を楽しみにしていました。完結したのだと知って涙が止まりません…本当に素晴らしい作品でした…。夢主ちゃんと鶴丸が向こうの世界で幸せになってくれればと思います。完結おめでとうございます！この作品が大好きです！！ (2018年9月17日 21時) (レス) id: 7d9698e044 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夷空斗 | 作成日時：2018年9月2日 0時
