声優さんの妹は声優さんの嫁2

☆こうちゃん呼び(1) ページ9

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あれは付き合い始めて1年が経った頃だった｡


その日はたまたま2人ともオフで散歩がてらデートをしていた｡




「鳥さん！！見て見て！！猫かわいい！！」


鳥海「あっ､本当だ｡可愛いね」


「こうやって散歩するのも久々かも」


鳥海「Aは最近忙しいもんな」


「鳥さんだって...まあでも､丸々休みは少し減っちゃったかも...」


鳥海「今度座長でしょ？頑張って」


「ううっ...久々だしなんかメンツがやけに豪華なのが緊張する...」


鳥海「あ〜そっか､俺と同じ年代かちょい上のまあまあ芸歴重ねてる人多いもんな...今回」


「だいぶその状況は慣れてきたんだけど...座長ってなると話は別じゃない？？」


鳥海「まあ...そうだよな...」


「レギュラーで同年代なの今回本当にいないんだよね...まだ鳥さんと一緒で良かった...」


鳥海「...」






こうして私達は散歩しつつ買い物をして居酒屋に入っていた｡





「はあ...まだ緊張するんだけど...」


鳥海「明日顔合わせだよな？俺は別の仕事入ってるから行けないけど...」


「初共演です！っていう声優さんはいないんだけどな...」


鳥海「でもさ､逆に考えたらベテランいる方が助け舟が多いっていう意味では気楽なんじゃない？？」


「まぁ...確かに...」



鳥海「俺もいるんだし､頼りなよね？」


「うん...ありがとう...なんか少しだけ気が楽になった」


鳥海「それなら良かった」


「なんかおかしいなって思ったら教えてくれると嬉しいです｡はい｡」


鳥海「なんで急に畏まった？(笑)」


「何となく...(笑)」


鳥海「じゃあ､言いたいこと一つだけあるんだけどいい？？」


「ん？なになに？？」




私が尋ねると､鳥さんは顔を私の耳元に近づけてきた｡

そして小声で答えてきた｡



鳥海「そろそろ"鳥さん"じゃなくて下の名前で呼んでくれても良いんじゃない？？」





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