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ただいま工藤邸におじゃま中。
『ちょっと新一くん。蘭ちゃんとのクリスマスデートについて計画立てるんじゃなかったの?』
「デートじゃねぇっつーの...。」
人のデートプランを考えるのがこんなに楽しいなんて知らなかった。
自分はやらないから無茶な計画だってできる。
これ、傍から見たら嫌な先輩かな。
『...そういえば、告白、どうするの?』
「は!?」
一気に顔を赤くして慌てるため、なかなか面白い。
『ほら、クリスマスプレゼント用意して、プレゼント交換して...そうだ、一緒にレモンパイ作ったら?好きでしょ?』
「...センパイ、なんで俺がレモンパイ好きだってこと知ってんすか?」
『えっ、あぁ、蘭ちゃんから...!』
かつて新一くんが好きだった時に得た情報。
レモンパイを作って渡そうと考えて、一生懸命作ったっけ。
「ふーん...。」
...多分、嘘ついてるのバレてる。
彼は観察力がすごいから、嘘をつく時の癖なんか一発だろう。
この際、新一くんを勇気づけるために言ってもいいんじゃないか。
『...実はさ』
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作者名:hjnPRvuDEVdasep | 作成日時:2022年10月17日 22時