第1話 ページ2
昔から、指の先、針の先端、
あらゆる物の先が怖かった。
圧迫されるような、今から殺されてしまうような、そんな感覚があった。
高校の時に、勇気を出して親に相談し、病院へ行った。
医「先端恐怖症ですね。」
「先端恐怖症……?」
医「はい。」
先端恐怖症って、何それ…。
先端恐怖症または尖端恐怖症(せんたんきょうふしょう、belonephobia)とは、鋏・針・鉛筆・刃物・前髪・顎など、先端が尖ったものが視界に入った時に強い精神的動揺を受ける、恐怖症の一種である。
(Google先生より。)
?「おはようさん」
「あ、おはよう」
同僚の千里君。
千里君は、唯一仲のいい同僚だ。
彼には症状のことを伝えてある。
時々それを利用してからかってくることもあるけど。
セ「今日も可愛ええな。」
「やめてよ。いつも言うけど嬉しくないからね?」
最近はこのスキンシップが多い。
何故かは知らない。
先端恐怖症のことを知らない部長とかは、怒る時に毎回指を指してくるから怖いんだよね。
セ「お願いやからつきおうて〜」
「無理だって。男同士だろうが。」
セ「ええやん。パートナーなろうや。料理美味いから毎日作って貰いたいねん。」
なるほど。それが理由か。
「それなら休日とか作りに行くけど?」
セ「嬉しいけど部屋汚いからお前ん家遊びに行ったときでええわ。」
「あそう?」
嘘つけ。本当は、俺に内緒で夜更かしとかしてるから来て欲しくないくせに。
あ、もしかして嫌いなのかもッ!?
セ「嫌いとかはないからな?」
「エスパー?」
セ「毎回同じくだりやっとるやないの」
「あ、そうだった(((」
朝出勤して、会ってすぐにこの会話。
逆にこの会話がないと1日が始まった気がしない。
1度千里君がインフルで休んだ時は最悪だったな。
セ「今日お前ん家遊びに行くわ。友達連れてってもええ?明日休みやろ?」
「うん。いいけど、散らかすなよ?」
セ「分かっとる。もしAが残業なったら、先にビールでも飲んどくわ」
「いや、なんか作ってくれてても良くね?」
この野郎。と思いながら自分のデスクに座り、パソコンを開く。
今日も1日スタートか。
どうせすぐに終わるんだろうけど。
ピコン
ん?
セ『ハゲ部長のお出ましやぞ。』
と、パソコンでやり取り出来るメッセージが送られて来たのと同時に、
部長がデスクに座る。
ふっと笑って
「今日声が響くなw」
と、返しておいた。
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彗(プロフ) - くっそノロマな亀さんで申し訳ないです (2021年8月17日 19時) (レス) id: 48237b2105 (このIDを非表示/違反報告)
彗(プロフ) - ゆきかさん» 初コメありがとうございます!亀さん更新となっておりますが、頑張って更新したいと思います!応援してありがとうございます! (2019年10月30日 9時) (レス) id: 9a683522d2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきか - 初コメ失礼します!すごく好みの作品で楽しく見させていただいています!続き待ってます! (2019年10月25日 23時) (レス) id: f42ad21887 (このIDを非表示/違反報告)
彗(プロフ) - 寂しがりやの泣き虫テディベアさん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします到します! (2019年9月30日 21時) (レス) id: 9a683522d2 (このIDを非表示/違反報告)
寂しがりやの泣き虫テディベア(プロフ) - はじめましてぇ!すぃさんのさくひんをはじめてょませていただいたんですがぁ、すごくおもしろかったですぅ!!これからもぉ、ぉぅぇんしてますぅ!! (2019年9月29日 20時) (レス) id: f70735f688 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彗 | 作成日時:2019年4月25日 22時