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花占い: ページ33

.








『うわッ』








立ち上がった瞬間手を引かれたからバランスを崩してしまった






すっぽりと冨岡さんの胸に収まる


これは…恥ずかしい







冨「…俺も、好きだ」







至近距離で言うのはダメだと思う

今の状態も相まってすごく恥ずかしい






プイッと正面を向く







今は私が冨岡さんの膝の上に座っている状態



これなら花占いも出来るのでは?と懐から蜜璃さんがくれた花を出す









『好き…嫌い…好き…』





言葉と同時に畳の上へ落ちる花びら




冨岡さんは突然始まった私の奇行を不思議そうに見ている









『…嫌い』





ハラリ…と最後の1枚が落ちる







嫌いの場合はその人との関係は終わる…




たかが花占いでも


どうしようもない絶望感に苛まれる









冨「突然どうした。どうしてそんなに悲しそうなんだ?」









涙が出そうになるのを必死に抑え




蜜璃さんが言ったように説明する









冨「花占いか…少し外に出よう」









そう言って私の手を引く冨岡さん









冨岡さんの屋敷の庭には小さい花が沢山咲いていた







その花の中から私が持っていた花と同じものを取る






そして









冨「嫌い…」









え、嫌い?









冨「好き…」









どうやら冨岡さんも花占いをし始めたようで…




嫌いで終わったらどうしよう…とまた不安になる









冨「……好き」





ハラハラと落ちる花びら









冨「好きから始まって嫌いで終わるなら

嫌いから始めて好きで終わればいい」









この花の花びらは奇数だ…と説明してくれる









『成程』









冨「これで永遠…だろう?」









少し顔を赤くしながら言うからこっちまで赤くなってしまう







この後
他の花でも花占いをして





冨岡さんの愛に触れた1日だった









甘「どうだったかしら!?」












『私は嫌いで終わったんですけど、

冨岡さんが好きにしてくれました』ニコ









甘「?…??」









理解が出来ていない様だったので
出来事を説明した









甘「きゃー!!2人には花占いなんて要らなかったわね!やっぱり可愛いわぁ!」









とキュンキュンしていた









私も、思い出しては少しほわほわした気持ちになるのであった



.

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sei(プロフ) - 叉羽さん» 叉羽さんコメントありがとうございます(*´罒`*)伊黒さん!!絡ませたいんですけど口調が...上手くネチネチを出せるか心配なんです!!←柱で出てきてないの伊黒さんだけですもんね...頑張ってみます!!ありがとうごさいます! (2019年9月6日 18時) (レス) id: 79d34fe51b (このIDを非表示/違反報告)
叉羽 - 伊黒さんと絡ませてほすぃー! (2019年9月6日 17時) (レス) id: 03f6bf06e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:sei | 作成日時:2019年9月4日 23時

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