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クク、と高杉は笑った。
「仲間ねェ。
まだそう思ってくれていたとはありがた迷惑な話だ。」
高杉の斬られたあとには、一冊の本が挟まっていた。
「まだそんなものを持っていたか。お互いバカらしい。」
そう言って桂も懐から取り出したのは、高杉の持っているそれと同じものだった。
あれは＿＿＿＿
松下村塾の教科書。
私の胸に、懐かしい気持ちが広がった。
だが、こちらの二人の雰囲気は一触即発というか、ピリピリとしている。
「クク、お前もそいつのおかげで紅桜から護られてたってわけかい。
思い出は大切にするもんだねェ。」
「いや、貴様の無能な部下のおかげさ。
よほど興奮していたらしい。ロクに確認もせずに髪だけ刈り取って去っていったわ。
大した人斬りだ。」
「逃げ回るだけじゃなく死んだフリまで上手くなったらしい。
で？わざわざ復讐しにきたわけかィ。奴を差し向けたのは俺だと？」
「アレが貴様の差し金だろうが奴の独断だろうが関係無い。
だがお前のやろうとしていること、黙って見過ごすわけにもいくまい」
ドォォン、と轟音を立てて高杉の船が爆発する。
「貴様の野望」
「悪いが海に消えてもらおう」
それにキレる鬼兵隊。
「貴様ァァァ！生きて帰れると思うてかァァァ！！」
桂は刀でうさぎちゃんの拘束を解き、言葉を続けた。
「江戸の夜明けをこの眼で見るまでは死ぬわけにはいかん。
貴様ら野蛮な輩に揺り起こされたのでは江戸も目覚めが悪かろうて」
「朝日を見ずして眠るがいい」
刀を構えてキメた桂の後ろから、伸びる手が２つ。
「眠んのはテメーだァァァァァァ！！」
「ふごを！！」
そしてそのままジャーマンスープレックス。
もちろん見事に仕掛けたのはうさぎちゃんとメガネ君である。
「……………。」
あーほら鬼兵隊の人も黙っちゃったよ引いてるよ。
「てめ〜〜人に散々心配かけといてエリザベスの中には言ってただ〜〜？」
ヤベェメガネ君が無茶苦茶キレてる(汗)
「ふざけんのも大概にしろォォ！！」
そしてそのままヅラごと敵にぶん投げたァァァ！！
あーっとクリーンヒットですねーこれは！
血を吐く桂選手。メガネ君が問い詰めます！
「いつからエリザベスん中入ってた。あん？いつから俺たち騙してた？」
あっ、メガネ選手怒りすぎて一人称変わってますね〜
「ちょっ待て今はそういうこと言ってる場合じゃないだろう。
ホラ見て今にも襲いかかってきそうな雰囲気だよ」
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通行人N(プロフ) - 謬見さん» コメントありがとうございます(_ _;)毎週土曜日更新の予定です。Twitterで更新したらお知らせしていますので、ぜひそちらも✨これからも頑張りますのでまた感想をお聞かせ下さいね！ (2022年11月20日 16時) (
レス) @page17 id: 39adec4ff4 (このIDを非表示/違反報告)
謬見(プロフ) - 面白くて一気読みしちゃいました(*´꒳`*)更新待ってます！！ (2022年11月19日 21時) (レス) id: 9ecb800a6a (このIDを非表示/違反報告)
通行人N(プロフ) - 鬼魂さん» コメントありがとうございます(_ _;)そう言っていただけてとても嬉しいです✨これからも更新頑張りますので宜しくお願いします。 (2022年11月14日 15時) (レス) id: 39adec4ff4 (このIDを非表示/違反報告)
鬼魂 - とても面白いです！更新頑張って下さいｯ!楽しみに待ってます！！ (2022年11月13日 16時) (レス) id: ce3cc772d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：通行人N | 作成日時：2022年10月1日 10時
