天邪鬼の奇才プレイヤー２ (ページ50)

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東京へページ50

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"鶴羽が決めたぁぁぁ！！！"

"今日は鶴羽の左手が冴えている！"

"日本のバレーは強い！"

"日本のバレーを強くしたのは紛れもない、鶴羽です！"

2020年東京オリンピック。
有明アリーナに響くのはボールの音と興奮する実況の声。

そして、大きな歓声。
その歓声の真ん中にいるのは強くなった龍神の化身達。

キャプテンは3年連続のプリンス柳田将洋。

イタリアで磨かれた史上最高の逸材石川祐希。

2019年W杯で世界に衝撃を与えた新星西田有志。

覚醒した201cmコンビ小野寺太志、高橋健太郎。

日本が劣る高さを補う山内晶大。

バレーの中枢を担うセッター関田誠大。

代表をずっと支え続けたベテラン清水邦広、福澤達哉。

そして。

帰ってきた不屈のエース鶴羽A。

彼は2019年のW杯後、こう話した。

「自分の心を育ててくれたのは日本」

順風満帆だと思われていた鶴羽は、苦しみながら生きてきた人間で
決して強くなくただ人に弱みを見せない努力家だった。

鶴羽はW杯の後、古巣サダ・クルゼイロに所属し、
リオ五輪優勝国を肌で体験した。

まだ長く続く世界最高の闘い、オリンピック。

龍神NIPPONはどこまで強くなったのか。

「日本は強いですよ。
マサがいて祐希がいて有志、関田、晶大、健ちゃんがいる。
邦さんも達哉さんも太志も翼もみんないる。
仲間のこと信頼してるから、日本は強いです。」

世界を知り尽くした鶴羽が笑って言った。

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ここまでお読み頂きありがとうございました。

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馬鹿と天才は紙一重

 笑顔の天才プレイヤー