愛してるよ橙くん４ (ページ32)

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６音黒side

康二くんに思いを伝えたことは、次の日に一応メンバーには伝えて、

６黄「頑張ったじゃん。」

６桃「康二の返事待ちね。」

「返事はわかってる、傷つかない言われ方待ち
　だから。」

６赤「まだわかんないじゃん。」

６緑「そうそう、考えてくれるんてしょ？」

６青「よし、飯行こ。話せ話せ。」

なんかいつもより、優しくしてくれた。

伝えたことで、いくらか気持ちはスッキリしていて。

数日もたてば、康二くんに何を言われても大丈夫だってくらいの気持ちも整えられてきた。

考えてもらえてることが、嬉しいんだから。

それから、一週間。

橙「北斗、お疲れ。」

「康二くん、お疲れ様。」

橙「あんな、今日、空いてる？」

来た。

ある意味俺の、運命の日。

「うん、空いてるよ。」

橙「ご飯、行かへん？」

「行く。今日はどこに、」

橙「俺、決めてんねん。そこじゃアカン？」

「……そうなんだ、いいよ。行こう。」

康二くんがお店を指定してきたのは初めてで。

橙「……ここ。」

「へぇ、こんなとこに、お店あったんだ。
　知らなかった。」

そう、隠れ家的な。でも、おしゃれなお店。

料理も美味しくて、俺好みのものばかりだった。

やっぱり楽しくて、時間はあっという間。

そしてお店を出てからの、帰り道、

橙「北斗、あんな。俺、話したいこと、」

「うん、わかってる。」

さて、心の準備。

橙「あの、いっぱい、考えてみてん。北斗の
　こと。最初は、仲良くしてくれることが
　嬉しくてな。新しい友だち、できたって
　思ってたんよ。でも、よく、考えたらな、
　わかったこと、あんねん。」

「なに？」

橙「俺、北斗に誘われるの、待っとった。
　誘われない日は、どしたんやろって……
毎回ご飯に行くなんて、約束もしてないのに
　待ってたんよ。でな、」

「うん。」

橙「北斗が、他の人とご飯行ったり、遊びに
　行ったりって聞くと、ええなぁって……
　俺も、誘ってほしいって……北斗と、一緒に
　いたいって思ってた。」

「え、」

橙「俺アホやから、気づくのに、時間かかん
　ねん。ふっかさん達にも、言われた。
　お前、最近北斗のことばっかりやなって。」

「そう、なの？」

「うん。それ言われて、なんか、ストンって
　納得できてん。」

康二くん、それは……

俺、勘違いしちゃうよ。