彼氏 ktkj ページ29
SeeeNR.Tさんリク
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west桃side
皆さん、見て。
「あっ、のんちゃんおはよぉ。」
「ん〜、うまぁっ！」
「のんちゃん、どう？似合う？」
え、可愛い？
そんなん知ってるわ。
この人俺より２こ年上やで。どうや。
え、可愛い？
…………知ってるわ。
せやねん、可愛いんよ。
そりゃ、俺やって可愛いよ。
Big Babyやからな。
でも、この人はちゃうねん。
そういうんやない、なんか存在しとるだけで、可愛いってなる。
年下の俺でもや。
呼び捨ても普通にしとるんやけど。
何でもしてあげたい。
年齢も歴も上となれば、同じグループでもない限り、こんな風な気持ちになるんは、なかなかないと思う。
あっちも、俺のこと年下やって思たこと、そんなないって言うとるけど。
最近、お付き合いなるものを始めたんやけどな。
もちろん俺から告ったで！
"こっ、康二！……すきやっ！俺と、付き合って！"
………子どもか！って言いたくなるような伝え方やったけども。
"ん……おれも、すき。のんちゃん、よろしく。"
あのときの康二の顔は、忘れられない。
ちょっと照れながら、でも、嬉しそうな。
可愛い、ホンマに、それだけやった。
幸せやなぁって思うよ。
けどな、１つだけあんねん。悔しいことが。
彼氏は俺やねんけど、ふとしたときに、やっぱり俺は年下なんやって思わされる。
可愛いし、甘えん坊やけど、常識があって。
自然に相手を気遣える。
いつの間にか、守ってくれてる。
俺にはない、スマートな面を康二は持っとる。
素直にかっこええなって思うよ。
でも、やっぱりちょっと彼氏としてはな………。
橙「のんちゃん、どないしたん？気分悪い？」
「んぇ？……いや、大丈夫……考え事。」
橙「そう？しんどかったら言うてな？」
ほら、こういうとこや。
たぶん、無意識なんよね。すごいわ。
だからな、
「……康二。」
橙「ん？」
「俺、ちゃんと康二の彼氏になるよ。」
橙「？彼氏やん。」
「ちゃんと、やで。年とか関係なく、何でも
言ってもらえる、頼れる彼氏になる。」
橙「……あ、」
「だから、もうちょっと、待っとって。」
橙「のんちゃ、」
「俺、決めた。見とってや。」
待っとってな。
今は足りないもんばかりやけど。
自信をもって俺に任せてって、言えるようになるから。
fin
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作者名：ちゃい
| 作成日時：2019年11月14日 6時
